2019年03月09日 公開
蝶(チョウ)の種類には何がある?よく見かける蝶の特徴や時期
暖かくなるにつれて、多くの蝶を目にするようになります。代表的な種類を知っておくと「あの蝶はなんてお名前?」という子どもの疑問にも、すぐ答えてあげられるでしょう。図鑑を片手に蝶探しへ出かけるのも楽しそうです。ここでは、日常的に出会える蝶の種類をご紹介します。
暖かくなるにつれて、多くの蝶を目にするようになります。代表的な種類を知っておくと「あの蝶はなんてお名前?」という子どもの疑問にも、すぐ答えてあげられるでしょう。図鑑を片手に蝶探しへ出かけるのも楽しそうです。ここでは、日常的に出会える蝶の種類をご紹介します。
モンシロチョウ
白い翅に、黒色の斑点が特徴的なモンシロチョウ。教科書に載っていたり、理科の学習に用いられたりと、子どもたちにも馴染みがあります。畑や庭にもよく飛んでおり、普段の生活の中でも見かけることも多いでしょう。
体の大きさは、翅を広げた状態で4.5cm~6.5cmほど。アブラナ科の植物やキャベツ畑に見られることが多く、葉っぱを観察すると卵や幼虫を見つけられます。見られる時期は3~11月で、比較的長いあいだ出会える蝶です。
キタキチョウ
野原や畑、道端でも見かけられるキタキチョウ。翅の色は黄色く、黒色の縁があります。メスよりオスの翅のほうが濃い黄色をしており、横に並ぶと見分けがつきやすいでしょう。
蝶といえば花の蜜を吸うイメージですが、幼虫はネムノキやハギ類を食べる食草。成虫はモンシロチョウよりひと回りほど小さく、いろんな花の蜜を吸って、忙しそうに飛び回る姿がよく見られます。3~11月に出会える蝶です。
ベニシジミ
オレンジ色の翅に、黒い斑点と灰色の縁取りがある蝶はベニシジミです。翅を広げた状態の大きさは1.5cmほど。夏型のベニシジミはオレンジ色の部分が狭くなり、全体的に黒っぽくなります。幼虫はスイバ、ギシギシを食草します。
時期は3月下旬~11月。春になると、日当たりがよく暖かい原っぱによく見られるようになります。住宅地にも姿を見せるため、かなり出会いやすい蝶と言えるでしょう。地面の近くを飛び回り、さまざまな花の蜜を吸います。
ジャコウアゲハ
ジャコウアゲハの体は細長く、オスは黒い翅、メスは黄灰色の翅を持ちます。河原や農地や草原に姿を見せ、ウマノスズクサが生えている場所に多く暮らしています。美しい見た目とは裏腹に幼虫、成虫ともに毒物質を体内に持っていて、捕食を防いでいることが特徴です。
幼虫はウマノスズクサ、オオバウマノスズクサを食草しますが、なくなれば共食いもします。時期は4~10月。ほかの種類のアゲハチョウとは違い、比較的ゆったりと飛びます。
ヤマトシジミ
表の翅の色はオスが青白く、メスは全体的に黒いため、オスのほうが見分けやすいかもしれません。幼虫の時期に食草するカタバミがある周辺に生息し、特に日当たりが良い場所に見られます。カタバミがあれば都会にも生息し、住宅街や公園などでもよく出会えるでしょう。時期は3~11月です。
ゴマダラチョウ
黒色の翅に、白い斑紋がある蝶はゴマダラチョウと言います。雌のほうが翅が大きく、雄より白っぽいのが特徴です。北海道から九州に生息しているので、この地域の方は探してみてください。幼虫のうちはエノキ、エゾエノキを草食します。成虫はクヌギ、コナラの樹液が主なごはんです。
雑木森のほか、近くの住宅地で姿を見られることも。時期は5~9月で、滑るように上空をひらひらと飛びます。
暖かくなる時期に探してみよう
暖かくなるにつれて、生き生きと過ごすたくさんの蝶と出会いやすくなります。お子さまと一緒に、お散歩がてら探してみてはいかがでしょうか。
意外と蝶は目が良いため、近づきすぎると逃げてしまうかもしれません。大きな蝶はその場で待っていれば戻ってくる可能性も高く、無理に追いかけなくて大丈夫です。驚かさないように、そっと観察してみましょう。