2017年09月21日 公開

赤ちゃんの寝かしつけをラクに!効果的な寝かしつけのコツと育児書5選

毎日、赤ちゃんの寝かしつけに苦しんでいるママやパパは多いのではないでしょうか。赤ちゃんが寝付けない理由やおすすめの寝かしつけ方とともに、寝かしつけに特化した育児書をご紹介します。寝かしつけのストレス解消法もぜひ参考にしてくださいね。

毎日、赤ちゃんの寝かしつけに苦しんでいるママやパパは多いのではないでしょうか。赤ちゃんが寝付けない理由やおすすめの寝かしつけ方とともに、寝かしつけに特化した育児書をご紹介します。寝かしつけのストレス解消法もぜひ参考にしてくださいね。

赤ちゃんが寝付けないのはなぜ?

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Anna Grigorjeva / Shutterstock.com
成長ホルモンの分泌にも欠かせない睡眠。赤ちゃんがスムーズに寝付けないと、本当に困りますよね。新生児期の赤ちゃんが寝付けない理由は、昼と夜の区別がなく、1日中寝たり起きたりを繰り返していて、まだ「夜になったら眠る」という生活リズムができていないから。お母さんのお腹の中にいた間、夜に胎動を感じることが多かった赤ちゃんなら、産まれてからも昼夜逆転のリズムを引きずっているのかもしれません。

また、大人の場合は浅い眠りのノンレム睡眠から入り、約90分の周期で深い眠りのレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しますが、赤ちゃんの場合はその周期が短いなど、睡眠のリズムそのものができていないのも特徴です。

自然と寝付くようになるには、どれぐらいかかる?

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睡眠のリズムができてくるのは、生後3、4カ月から。昼間、起きている時間が長くなると、自然と夜に寝てくれるようになります。まだリズムが整っていなくても、朝は早めに起こして朝日を浴びる、夜は暗くして眠る雰囲気を作るという生活習慣を続けていると、夜に睡眠を促すホルモンであるメラトニンが分泌されて、次第に睡眠のリズムが身についていきます。

寝かしつけるための入眠儀式とは?

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Evgeny Atamanenko / Shutterstock.com
睡眠リズムを整えるためには、毎日、決まった時間に寝かしつけること。そして、できれば夕方から寝るまでの流れを、儀式のようにいつも同じにしておくと、赤ちゃんも心の準備をすることができ、自然と気持ちも落ち着いていきます。たとえば、こちら。

【入眠儀式の一例】
ごはん(ミルク)→おもちゃのおかたづけ→入浴→歯磨き→絵本→(ミルク)→入眠

入浴とごはんの順を入れ替えたほうが、ごはんでリラックスした後に、入浴で交感神経が刺激されて再び興奮してしまうのを防ぐことができ、よりスムーズに寝られる、ということも。ベビーマッサージを取り入れるのも効果的。パパママと赤ちゃんにとってベストな儀式を作ってください。

寝かしつけるための方法

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入眠儀式をしても寝てくれないときのおすすめの対策をいくつかご紹介します。

事前の雰囲気作りを徹底する

寝る1時間くらい前から、部屋の電気は手元灯や間接照明だけにする、大人の番組を含めテレビはつけない、声のトーンを落とす、パジャマに着替えさせる、タオルやおくるみで体を包んであげるなど、すべての環境を寝るモードに。途中でパパが帰ってきて雰囲気を壊さないよう、リビングと寝室を離し、あまり物音をたてないようにしてもらうなど、協力してもらいましょう。

添い寝でリラックス

赤ちゃんを落ち着かせるのに、てっとり早いのが添い寝。一緒に横になり、母乳をあげるのはもちろん、赤ちゃんの顔を見ながら優しくトントンするなど、スキンシップを楽しんでください。じーっとこちらを見ながら、ウトウトと目を閉じていく赤ちゃんの姿もかわいいですよね。

寝かしつけ用の音楽をつける

子守歌よりも、オルゴールなどで定番の音楽を流したほうが寝てくれる、という赤ちゃんも。おすすめの寝かしつけ用音楽はこちら。

【Long ver】赤ちゃん&乳児&幼児の寝かしつけ ゆりかごのうた(オルゴール)+寝息の音 lullaby music breathing & music box baby sleeping

専門家監修のこちらも好評。

【睡眠専門医監修】赤ちゃんがぐっすり眠れる音楽 ver.1

ゆったりした、静かめの曲なら、子守歌でなくてもOK。いつも同じ曲か、似た曲調のものを選ぶと、赤ちゃんも「寝るときの曲だ」と認識してすんなり眠ってくれそうです。

絵本の読み聞かせ

寝る前の寝かしつけは、親子のコミュニケーションの一つとしてもおすすめ。少し大きくなってくると、絵本を読んでもらうことが楽しみで、早く布団に入ってくれる、ということもあります。特に小さい頃の寝る前の読み聞かせにぴったりな絵本はこちら。
ごぶごぶ ごぼごぼ (0.1.2.えほん) | 駒形 克己 |本 | 通販 | Amazon (107497)

タイトル:ごぶごぶ ごぼごぼ
著者:駒形 克己(作)
出版社::福音館書店

特に寝かしつけ用の本ではないのですが、楽しい擬音語で言葉がわからない赤ちゃんの意識を惹きつけてくれる本。一度、本の世界に惹きつけることができると、気持ちも落ち着いてきます。

おつきさまこんばんは―くつくつあるけのほん4 (福音館 あかちゃんの絵本) | 林 明子 |本 | 通販 | Amazon (107499)

タイトル:おつきさまこんばんは
著者:林明子(作)
出版社:福音館書店

おつきさまの優しい顔や、ブルーの色使いが、自然と眠りに誘ってくれる一冊。一度は読んでみたいベストセラーです。

抱っこする

赤ちゃんが大好きな抱っこ。添い寝じゃ嫌でも、抱っこなら寝てくれるという赤ちゃんも。長時間、抱っこをすると腱鞘炎になることもあるので、抱っこ紐を使ったおんぶも取り入れるなど工夫しましょう。

散歩に出る

外に出て夜風に当たったり、ドライブをしたりするとすぐに寝てくれる赤ちゃんもいます。パパママにとっては、出かけなければいけないという負担はありますが、すんなり寝てくれるので気持ちはラクかもしれません。

親が寝たフリをする

親が寝ている、というのも睡眠の雰囲気作りには欠かせません。とはいえ、よくあるのがパパやママが寝たフリをして寝かせようと思ったら、本当に先に寝てしまって、赤ちゃんだけが泣いている…というもの。そんなときは、夫婦でサポートしあいましょう。

年齢によって寝かしつけの方法は違う?

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1歳台まで子守歌やトントンで寝ていた子が、そのうち「トントンいらない」とか「歌わなくていい」というようになることも。年齢によって効果的な寝かしつけ方は違うので、子どもの様子を見たり、意見を聞いたりしながら、変化させていくといいでしょう。子どもによって違いますが、3、4歳になると、好きなぬいぐるみなど決まったグッズがあれば寝られるようになるなど、親が寝かしつけをしなくても疲れて眠ってくれるようになります。

寝入った赤ちゃんをベッドに下ろすときのコツ

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せっかく寝入った赤ちゃんが、ベッドに下ろしたとたん、再び泣き出す、という「背中スイッチ」はよくある話。コツとしては、できるだけ長く赤ちゃんに体を密着させて体温を感じさせながらゆっくりとベッドに下ろし、最後にそーっと胸を離すこと。手足がぶらぶらしないように、しっかりホールドしてあげるのもポイントです。

赤ちゃんの寝かしつけの注意点

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人によっては、小さい頃の育児で最も苦労することの一つである寝かしつけ。寝てくれない理由をつきとめたくなりますが、「こうしたら絶対に寝られる」という魔法はありません。あまり根を詰めて原因究明をしたり、「自分が悪いのでは」と悩んだりするとストレスになり、パパママの身体が参ってしまうので、小さいうちはこんなもの、とゆったり構えておくことが重要です。理想的な睡眠時間を気にしすぎるより、朝は早く起こし、日中はなるべくたくさん体を使って遊ばせておくという基本ができていたらOKです。

赤ちゃんの寝かしつけがわかる!おすすめの本

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寝かしつけ専門の育児書を読むというのも一つの方法。赤ちゃんの寝かしつけについて、一度しっかり学んでおきたいという方に。「やれるだけのことはやった」という安心材料にもなるのでおすすめですよ。

赤ちゃんの眠りがよくわかる

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タイトル:赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド
著者:清水 悦子 (著)、神山 潤 (監修)
出版社:かんき出版
小倉優子さんや尾木ママなど、多くの有名人が推薦している本です。

月齢ごとの生活スケジュールや、寝かしつけがラクになるポイントがわかりやすく説明されています。日本の「添い寝」の風習に合わせたやり方なので、取り組みやすいところもポイント。赤ちゃんの眠りについても詳しく解説されています。新米ママやパパに特に読んでほしい一冊です。

月齢の低い赤ちゃんに特におすすめ

カリスマ助産師トコちゃん先生の 赤ちゃんがすぐに泣きやみグッスリ寝てくれる本 | 渡部 信子, ワタナベ ノブコ |本 | 通販 | Amazon (65086)

タイトル:カリスマ助産師トコちゃん先生の赤ちゃんがすぐに泣きやみグッスリ寝てくれる本
著者:渡部 信子 (著)
出版社:すばる舎
本書では、「姿勢をまんまるくする」寝かしつけ方法を紹介しています。この方法は、「トコちゃんベルト」を考案したカリスマ助産師さんが提唱したもの。聞いたことのない斬新な方法なので、「大丈夫なの?」と驚くかもしれません。でも、この方法で救われた人がたくさんいるそうです。
簡単にできる方法なので、試してみてはいかがでしょうか。

「ちょっとやってみようかな?」という気分になる本

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タイトル:赤ちゃんがぐっすり寝てくれる 奇跡の7日間プログラム
著者:山本 ユキコ
出版社:あさ出版
よりよい寝かしつけ法を探して、さまざまな育児書を読んでも、「そんなのもうやってるし」「こんなの毎日できない」と思ってしまうことも多いですよね。

この本の内容も、ほとんど当たり前のものばかり。しかし、それらを発達心理学や睡眠の臨床現場から具体的に検証している点が、一般的な育児書とは異なります。「どうしてそうすることが効果的なのか」がわかると、今まで上手くいかなかった理由もわかり、「もう一度やってみようかな」と思えるかもしれません。

具体的な寝かしつけの方法もわかりやすく、寝ない理由が納得できます。「私の育て方が悪いんじゃないんだ」と、とってもラクになった一冊です。

アメリカのママたちが絶賛した寝かしつけ法

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タイトル:赤ちゃんが朝までぐっすり眠る方法
編集:エリザベス・パントリー (著)、竹迫 仁子 (著)
出版社:エクスナレッジ
子育て教育の専門家で、自身も4人の子どもを育てているママが著者の本。アメリカで15万人のママが絶賛したという寝かしつけ法を紹介しています。

アメリカではこの方法を取り入れた赤ちゃんのうち90%が、2カ月で朝まで眠るようになったそう。家庭の事情に合わせた計画の立て方などを、丁寧に解説しています。

「ねんねトレーニング」を学べる本

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タイトル:赤ちゃんがすやすやネンネする魔法の習慣
著者:A・カスト・ツァーン (著)、H・モルゲンロート (著)、古川 まり (訳)
出版社:PHP研究所
ドイツの育児書を翻訳。「添い寝文化」の日本の育児とは違い、「一人で寝かせる」ことを重視した内容になっています。賛否両論あるようですが、取り入れたことで効果を実感している方も少なくないとのこと。

「どんな方法を試しても夜泣きがおさまらない!」とお困りの方や、「一人で眠れるようになってほしい」と思っている方におすすめです。

スムーズな寝かしつけで育児をラクに

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赤ちゃんの夜泣きや寝つきの悪さに悩んでいる方は、ぜひ今回ご紹介した本を参考にしてみてくださいね。それぞれの本で違った寝かしつけ方法が記載されているので、お気に入りの寝かしつけ方が見つかる可能性も。24時間続く育児。寝かしつけがラクになるだけで、育児の負担はかなり小さくなるのではないでしょうか。

赤ちゃんがなかなか寝ないときのストレス解消方法

最後に、寝かしつけ中のストレス解消法はこちら。

・寝かしつけのためのドライブで、夜景のきれいな場所に行ったり、コンビニスイーツを仕入れたりといったお楽しみを作る
・子守歌の代わりに、自分の好きな音楽を流す(ただし、子どもがびっくりしないようボリュームは小さめに)
・「1日くらい寝なくてもいい」とあきらめて、無理に寝かそうとせず、家事をしたり隣に寝かせて育児日記を書いたりして様子を見る
・夫婦でお互いの気持ちを軽くさせる会話を楽しみながら、一緒に寝かしつけを楽しんでみる(お互いの寝かしつけアイデアをほめ合い、できるだけポジティブに!)

寝かしつけの苦労も、必ずいつかは終わります。うまくストレス解消することも忘れずに、気長に取り組みましょう。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター