2017年10月20日 公開

幼児期の習慣づけが大事!姿勢を良くするコツ

正しい姿勢で日常生活を過ごすことは体と脳の健やかな成長を促します。姿勢を良くするポイントは「生活習慣と親の声かけ」。日常生活で簡単にできる、姿勢を良くするためのポイントのご紹介です。親子で正しい姿勢を目指してみませんか。

正しい姿勢で日常生活を過ごすことは体と脳の健やかな成長を促します。姿勢を良くするポイントは「生活習慣と親の声かけ」。日常生活で簡単にできる、姿勢を良くするためのポイントのご紹介です。親子で正しい姿勢を目指してみませんか。

1.体と脳がスムーズに活動する「正しい姿勢」とは

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Dmitry Trubitsyn/shutterstock.com
背筋をピンと伸ばすことが「正しい姿勢」だと誤解している人が多くいますが、本来、正しい姿勢とは自然とキープしやすい、体に負担のかからない体勢のことです。

「正した姿勢はキープするのが大変……」と感じている場合、実はその姿勢は誤り。無理に筋肉を使って背筋をピンと伸ばすと、本来のS字型にカーブした背骨を伸ばすことになり、背骨に負担がかかってしまうのです。

正しい姿勢とは、骨と骨盤で体を支えた状態。普段から姿勢が悪いと、この感覚はわかりにくいものです。子どものうちから、正しい姿勢の感覚を覚えることが重要となります。

座るときの姿勢

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jehsomwang/shutterstock.com
正しい姿勢で座ることで、呼吸が楽になり心身ともにリラックス。脳・内臓の血流が良くなり、集中力を高まるといわれています。ポイントをおさえて正しい姿勢をマスターしましょう。

1.椅子に深く座ります。

2.背筋を伸ばします。

3.机と体に握りこぶし1つ分の余裕を持たせます。空け過ぎ、くっつけ過ぎは姿勢が崩れる原因になります。

4.本・見たいものと目線が水平になるように机と椅子の高さを調整します。

骨・軟骨が柔らかい幼児期に正しい姿勢のくせを付けるのが理想的です。日々の食事・勉強・遊びなどの姿勢をチェックしてみましょう。

立つときの姿勢

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nalin chanthorn/shutterstock.com
正しい立ち姿を見に付けることは、見た目に美しいだけではなく体幹を鍛え、血流を良くします。正しい姿勢で立つことができれば、歩く、走る、しゃがむなど一連の動作も正しく効率的な動きになります。3ステップで正しい立ち方をマスターしましょう。

1.壁に背中をつけて立ち、横から見て耳・肩・お尻・かかとが真っ直ぐになるようにします。

2.あごは軽くひきます。

3.お尻の穴とおへそを近づける感じで力を入れます。

胸を張り過ぎない正しい姿勢は、体にとって負担が少ないリラックスできる姿勢です。幼児期に覚えることで、姿勢が崩れてきたときの違和感に気づける体になります。いつでも正しい姿勢に戻そうとするので、大人になっても姿勢が崩れません。

2.姿勢が悪くなる習慣

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おえかき・DVD・読書など子どもが集中する時間は「姿勢が悪くなる時間」でもあります。その都度声かけをして、正しい姿勢で楽しむように導きましょう。姿勢を悪くしやすい習慣は以下の通りです。

ソファでのスマホ・読書

体を全てソファにゆだねて、ゲーム・スマホ・タブレット・読書などに集中することは体の歪みを招きます。床・ベッドなどで寝転びながらの集中作業も避けたほうが良いでしょう。

無理な姿勢で長時間の作業を続けることで椎間板・腰骨に大きな負担がかかります。机と椅子を使うことを意識してください。

運動不足

正しい姿勢を続けるにはある程度の腹筋・背筋が必要です。体を動かす遊びの少ない子どもは、筋力不足になりがち。

全身の筋肉を思いっきり動かす外遊びで、筋力発達を促すのがおすすめです。お休みの日は、お子さまと一緒に公園に出かけてみては?

親の姿勢が悪い

赤ちゃんは生後7カ月以降から「ものまね」を始めます。周囲の大人の行動をじっと観察して真似するよういなるのです。

立ち居振る舞いの一番のお手本はパパママ。子どもに正しい姿勢を教え込んでも、パパママの姿勢が悪いと子どもは真似してしまいます。

3.よくない姿勢は百害あって一利なし

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姿勢が悪くなると、疲れやすくなるだけでなく、さまざまな悪影響が体に表れます。

体型が崩れる

姿勢が悪いことは、筋力を使わないことと直結しています。骨・軟骨の柔らかい幼児期に、歪んだ姿勢のまま筋力を使わないでいることは、将来体型の崩れを招く原因です。

集中力の低下

姿勢が悪いことで深い呼吸が妨げられ、血流が悪くなります。脳への酸素供給が効率的に行われないので、集中力が低下してしまうのです。

また、目と見るものの距離も適切でなくなるため、目の筋力も余計に使います。疲れるのが早く、集中時間も短くなってしまうでしょう。

自律神経の乱れ

正しい姿勢がとれず、浅い呼吸が続くと交感神経が活発になります。自律神経が乱れて不眠・頭痛・情緒不安をもたらすことも。

頭痛・腰痛・肩こり

悪い姿勢を続けていると、頚椎・骨盤・ひざなどに歪みが生じます。早い場合、小学生で腰痛・肩こりなどの症状が出る可能性があり、注意が必要です。

4.簡単&楽しい!姿勢を良くする3つの習慣

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子どもに正しい姿勢を覚えてもらうには、パパママのサポートが大切。無理のない範囲で、以下ようなの習慣づけを手伝ってあげましょう。

正しい姿勢で親子の集中時間をつくる

読み聞かせ・おえかき・ラジオ体操・簡単なヨガのポージングなどがおすすめ。正しい姿勢を意識しながら10分程度楽しみましょう。

1日1回は思いっきり体を動かす

全身の筋力を使い、血流を良くすることで、正しい姿勢をキープする力を高めます。遊びに出かける時間を決めておくと、習慣になりやすいです。

叱らない声かけで良い姿勢を定着

「少し本と目が近いね」「もっと背筋を伸ばすとかっこいいよ」など、子どもに気づかせる声かけがおすすめです。

正しい姿勢がとれていたら、その都度褒めてあげましょう。正しい姿勢を自分でとろうとする力を育てます

親子で正しい姿勢を習慣にしよう

代謝をアップさせ肥満を防止する、自律神経を整えるなど、正しい姿勢ですごすことはパパママにもメリットがあります。子どものお手本として正しい姿勢を続けることで、親も心身ともに健康になれそうですね。

子どものために、自分のために「正しい姿勢」を習慣化してみませんか。

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この記事のライター

AOTANAOAO
AOTANAOAO

2015年よりライターと鞄・アパレル雑貨メーカーのWEBモデルの仕事をしています。Chiik!!では幼稚園入試、英語学童、インターナショナルスクール、親子で作れる知育玩具などの記事を執筆。 教育・健康・レジャー・ファッションなど、「日常生活がより豊かに楽しく送れる」ような情報記事を書いております。