2017年07月25日 公開

エコロジー&エコノミー!オランダの地球とお財布に優しい暮らし

オランダで暮らしてみると、物を最後まで大切にするということ、無駄を省くということが徹底されていると感じます。出費も抑えられ、節約にも繋がるエコな精神は、学校教育現場にとどまらず、まさに文化と呼べるほど。そんなオランダの日常の一部をご紹介します。

オランダで暮らしてみると、物を最後まで大切にするということ、無駄を省くということが徹底されていると感じます。出費も抑えられ、節約にも繋がるエコな精神は、学校教育現場にとどまらず、まさに文化と呼べるほど。そんなオランダの日常の一部をご紹介します。

野菜は量り売り、有料レジ袋、ボトルの回収サービスも

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学校の授業の一環で、スーパーのボトル回収の実習に行きました。
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まずは、スーパーマーケットをのぞいてみましょう。野菜は必要なだけ購入することができる量り売りシステムが基本。シングルからファミリーまで、無駄なく使いきることができます。

レジ袋は1枚30円程度からの有料。自分でエコバックを持参する方が多いですが、持っていない場合はレジで購入することができます。

お店にはペットボトルや瓶の回収機が備え付けられています。主にEU圏の商品は、瓶を返すことでお金が戻ってくることが多いです。回収機からレシートを受け取り、レジで精算の際に出せば、その分値引きされます。

エコバックや使用済みボトルを持参することで、少額ですが金銭的にもメリットを得ることができるので、大半の方が実践している印象です。

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回収機から出てくるレシートは、レジで現金化(値引き)されます。
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移民の子どもたちに向け、学校ではリサイクル指導も

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ごみ袋でかわいいクラフトをつくったり、環境教育の動画を見たりして学んでいきます。
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さて、学校での環境教育はどうでしょうか?

先日、筆者の子どもたちの通う移民向けの小学校では、リサイクル指導の授業がありました。ごみの分別、お店でのボトル回収の実践、クラフト遊びなどを通して、ごみを増やさない、物を大切にするということを学んでいくものです。

世界中から移民の集まる、他民族国家のオランダ。物に対する価値観も様々なので、日常生活の共通認識を家庭教育に任せきりにはせず、学校教育の一環として取れいれているようです。

セカンドハンドは当たり前!壊れたら直して使う

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町のセカンドハンドショップには、アンティーク品から日用品までが並び、いつもにぎわっています。
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オランダは自転車大国ということはご存知の方も多いのではないでしょうか?自転車も、中古品を買うことが一般的です。

家具や家電、洋服やおもちゃなどのリサイクル品も、FacebookなどのSNS上での取引や、リサイクルショップ、Marktplaatsという人気の中古品の個人売買サイトなどで探すことができます。

住宅も、新築物件よりも築年数の古いもののほうが人気があり、実際に価値も高いようです。少し壊れても、修理をして大切に最後まで使うという精神が根付いているようです。

街中がフリーマーケットに!王様の誕生日は大騒ぎ

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町中がフリーマーケットに。
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毎年4月27日はKonings dag 王様の誕生日です。その日は祝日で、町中がフリーマーケットになります。誰でも物を売り買いしてよい日で、それぞれが小さなブースを出し、不用品、手づくり品などを販売しています。

筆者も子ども服や靴、おもちゃなどをたくさん購入しました。リサイクルがまさに文化として成立しているのだと実感するイベントのひとつです。

オランダの王の日!町中がフリーマーケットに。koning's dag/king's day Den Haag

音楽、食べ物、子どもが遊べるアクティビティ、そしてフリーマーケット。オランダの町はお祭り騒ぎです。

まとめ

地球環境にもお財布にも優しい、オランダの節約生活。環境を美しく保つことへの意識の高さと、堅実な国民性が日常の中からも垣間見えます。一方、クリスマスや誕生日、バカンスなどは盛大に楽しみ、チャリティーに熱心な国としても知られています。このバランス感覚が「オランダらしい」といえるのかもしれませんね。

ご家庭でも、物を最後まで大切にするということ、無駄をなるべく省くということについて、考えたり家族で話しあってみたりするきっかけになれば幸いです。

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この記事のライター