国際化が進むなかで、子どもに世界で活躍してほしいと願う親が増えているようです。このような流れの中で、子どもの関心を世界へむけようと親が必死になりすぎていませんか?世界へ興味を持つきっかけは、日常の中にもあるということをカナダ在住の筆者の経験からお伝えします。
海外移住は子どものころからの憧れ
でも、カナダに渡る決意をする数年前から、安定した社会人生活に少しずつ違和感を抱くようになっていました。このまま日本で暮らしていては、一生後悔してしまうのではという気持ちが、日に日に大きくなっていたのです。それで、「行くなら今しかない!」と住み慣れた土地に別れを告げ、カナダへ旅立ちました。
このように筆者をカナダへ向かわせたのは、幼いころから持ち続け、忘れることができなかった海外生活への強い憧れでした。
最初に海外に関心を持ったきっかけは「オリンピック」
北海道の田舎町で育った筆者にとって、テレビに映る光景はそれまでに見たことのない、まるで別世界のようでした。子ども心に「ロサンゼルスに行ってみたい」と思ったのです。これが、筆者がはじめて外国を意識したときです。
外国が「別世界」から「行ける場所」への変化
その後、筆者の行きたい場所はアメリカからカナダへと変りました。それは、20代前半にカナダで数年間暮らしたことのある父からときどき聞く思い出話の影響が大きかったと考えています。
自然に子どもが世界に関心を持てるように
田舎で育ち、東京などの大都市に憧れていた筆者にとっては、オリンピックで盛り上がるロサンゼルスの映像がきっかけとなり、父の思い出話によってその憧れが膨らみました。
子どもが興味を持っていることを、親がサポートしてあげてください。それが、子どもが世界に目を向ける近道となることでしょう。
身近なところから世界に目を向けてみる
自分が行ったことのある国や行ってみたい国の話を子どもにしてあげるのもいいかもしれません。
興味や関心を持てれば、その後がインターネットなどを通じて海外の情報を簡単に得ることができます。日本で暮らす外国人も増えています。実際に英語を習ったり、海外旅行へ行ったりしなくても、世界を感じる機会はたくさんあります。
きっと身近なところに「子どもが世界に目を向けるチャンス」は転がっているはずですよ。