2022年02月05日 公開

【春の二十四節気】「立春(りっしゅん)」は、一年の始まりの日、寒さが残りながらも春が始まる節目の頃、2022年は2月4日

二十四節気の一番目「立春(りっしゅん)」は、新しい季節「春」の始まりです。まだ寒さを感じつつも日ごとに春らしくなる頃。季節の移ろいを感じながら、立春に子どもと楽しく過ごすアイディアを紹介します。

           
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二十四節気 立春 アイキャッチ

「立春(りっしゅん)」は二十四節気の一番目の節気、新しい季節の始まりです。節目の日である立春の前の日に節分行事で邪気を祓い、新年を迎えます。まだ寒さを感じつつも日ごとに春らしくなる頃。立春に子どもと楽しく過ごすアイディアを紹介します。

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二十四節気(にじゅうしせっき)って何?

みなさんは二十四節気という言葉を聞いたことがありますか? 約半月ごとに一年を二十四等分、つまり季節ごとに六つに分けて美しい名前をつけたのが二十四節気(にじゅうしせっき)です。江戸時代まで使われていた旧暦では、暦(こよみ)と実際の季節にずれが出ました。

そのため生活するのに不便になり、本来の季節を感じる目安として二十四節気を用いたのです。日本には春・夏・秋・冬の四季があるので二十四節気を知っていると季節の変化を敏感に感じられ、暮らしが楽しくなりますね。

二十四節気

二十四節気

春分や秋分は祝日となっており、夏至や冬至は季節の変わり目の大切な日です。このように二十四節気は日常生活に密着し季節を深く知ることができます。そのため多くの行事が二十四節気をもとに行われています。

雑節

二十四節気は中国から伝わった考え方ですが、節分や彼岸など「雑節(ざっせつ)」と呼ばれる、より日本の生活に根付いた考え方もあります。

二十四節気 雑記

七十二候

さらに二十四節気に関連して、七十二候(しちじゅうにこう)があります。二十四節気のひとつを「初候(しょこう)」・「次候(じこう)」・「末候(まっこう)」と三つに分け、季節の移ろいを表現したものです。花鳥風月を用いた具体的なことばなので、季節をより鮮明にイメージできますよ。

【解説】春の二十四節気「立春(りっしゅん)」ってどんな日?

二十四節気「立春(りっしゅん)」は、一番はじめの節気であり、春の一番目の節気です。「立つ」という言葉には「新しい季節が始まる」という意味があるように、立春はまさに春のはじまり。まだ二月で寒いながらも、少しずつ春への移り変わりを感じる時期です。

季節が冬から春に変わるだけでなく、春夏秋冬(しゅんかしゅうとう)というように四季の最初は春。そのため古くは立春を一年の始まりと考えていました。そのためお正月に関連した行事も多く、一年でも非常に大切な節目の時期です。気持ち新たに立春を迎えましょう。

今年の立春はいつ?2022年の立春は2月4日~2月18日

それでは2022年の立春はいつでしょうか?二十四節気の最後である「大寒(だいかん)」から、二十四節気の二番目「雨水(うすい)」まで、2月4日~2月18日が2022年の立春です。

暦にはずれが生じるため、二十四節気は毎年固定の日ではなくその年により前後します。例えば2021年は立春が例年より1日早い2月3日だったため、立春の前日にあたる節分が2月2日でした。これは太陽の位置が関係しており、2022年の立春は通常通り2月4日~2月18日までの15日間を指します。暦のずれについては、毎年2月に国立天文台が翌年の暦要項を発表しているので参考にしてください。
参考:国立天文台 天文情報センター 暦計算室

七十二候(しちじゅうにこう)で「立春」の季節を知る

それでは、より季節を感じられる「七十二候(しちじゅうにこう)」で立春の季節の移ろいを解説しましょう。

■初稿 「東風凍を解く(とうふう/こおりを/とく)」
「あたたかい春風が池や湖にはった厚い氷をとかす」という意味です。「東風(とうふう)」が「春風(はるかぜ)」という意味をもつのは、むかしの中国では春は東から訪れると信じられていたからです。
七十二候・第一候(2/4~2/8頃)

■次候 「黄鶯睍睆く(うぐいす/なく)」
「うぐいすが春の訪れを、美しい鳴き声で教えてくれる」という意味です。うぐいすは「春告げ鳥」と呼ばれ、春の訪れを知らせてくれます。「黄鶯(こうおう)」とは中国の高麗鶯(こうらいうぐいす)のことです。
七十二候・第二候(2/9~2/13頃)

■末候 「魚氷に上る(うお/こおりに/あがる)」
「氷の間から魚が動きはじめる」という意味です。気温があがり湖や川にはった氷が薄くなりはじめ、氷を割って魚が跳ね出す様子を指します。
七十二候・第三候(2/14~2/18頃)

【豆知識】文学からみた二十四節気「立春」

二十四節気は季語として俳句や短歌、時候の挨拶としても使われています。「立春」「鶯(ウグイス)」も春の代表的な季語です。時候の挨拶では「立春の候」を手紙やお礼状を書く際に使うとよいでしょう。

季節をわかりやすく表現した俳句や短歌も多くあります。今回は立春の時期をよく示した一句を紹介します。

雪とけて 村一ぱいの 子どもかな
【作者】小林一茶(こばやしいっさ)

「雪に閉ざされていた北国に春が来た喜びが溢れています。」という意味です。「雪解け」は春の季語で、子どもが春を待ちわびていた様子を良く表した一句ですね。

この時期にふさわしい自然の言葉に「春一番(はるいちばん)」があります。立春を過ぎてから南から吹く強い風のことで、実際には三月から四月頃に吹きますが、暦の上ではこの時期から吹く強い南風を春一番と呼んでいます。

春といえどもまだ二月、冬の寒さが残ります。そんな寒さを「春寒(はるさむ)」と呼びます。寒さはあるものの、ほんのりとした春の暖かさを持った寒さとして名づけられました。最後の寒さ、という意味で「余寒(よかん)」とも呼ばれます。

参考文献 :絵本ごよみ二十四節気と七十二候 冬―さざんかがはじめてひらき 著:坂東 眞理子(教育画劇)

旬な食べ物・花や鳥

二十四節気 立春 梅

春の気配を感じ、生き物たちも活動を始める頃です。ここでは立春に見られる旬の食材、花や生きものを紹介します。

食べ物

野菜 : ふきのとう、うぐいす菜、小松菜、さやえんどう

果物 : いよかん
魚・貝 : わかさぎ、イワナ、ニシン、白魚(シラウオ)

生きもの

鳥 : うぐいす、メジロ

花・植物

ねごやなぎ、ツバキ、梅、明日葉(アシタバ)

立春は「さやえんどう」がはしりの食材です。旬の始まりを「はしり」と呼び、季節の余韻を楽しめる旬の終わりの食材を「なごり」と呼びます。

うぐいすを「春告げ鳥」と呼ぶように、梅の花は「春告げ花」と呼ばれます。うぐいすと梅は春を連れてくる仲の良い存在なのです。「春告げ魚」と呼ばれる鯡(ニシン)も春が旬の魚です。昔の人が生きものから春を感じた名残をうかがえますね。

立春の時期の過ごし方

二十四節気では新しい春のはじまりである立春からが新年となります。まだ寒い日も多く「三寒四温(さんかんしおん)」と言うように、寒暖を繰り返しながらだんだんと春に向かいます。そんな立春にちなみこの時期ならではの過ごし方を紹介します。

・早春の花をいける
花を飾ると家の中に季節感が生まれます。この時期に美しい、“椿の花”や“ねこやなぎ”を飾るのも良いですね。生け花は日本に古くからある素敵な文化で、水の中でくきや枝を切る「水切り」をして花器にいけます。形や色、長さの違う花を組み合わせて、美しく見える角度を試してみましょう。

・福茶を楽しむ 
立春から始まる新しい年に初めて汲んだ水を「若水(わかみず)」と言います。若水は幸せを呼ぶ水といわれ、若水でいれた煎茶やほうじ茶に、“結び昆布”や“小梅”をいれたお茶を「福茶(ふくちゃ)」と呼びます。昔は井戸から汲みましたが、現代でも神社の一角など湧水をいただける場所で分けてもらうのも良いでしょう。水道水でも感謝を込めて若水を頂き福茶をいれるのもよいですね。

立春の時期にある行事

立春は新しい季節の始まりですが、旧暦のお正月である「旧正月」も新年です。立春と旧正月は意味が違い、立春は太陽の位置から決められた二十四節気の上での新年、旧正月は月の満ち欠けで定まった暦の上での新年(旧暦1月1日)です。旧暦では、立春の日に近い新月の日を元日と呼んでいました。月や太陽の動きによるもので、これらはいずれも固定の日にちではありません。こちらでは、大切な節目である立春の頃にある行事を紹介します。

・春節(しゅんせつ)
春節とは中国・中華圏における旧暦の正月(旧正月)のことです。中国の三大節句(春節・端午節・中秋節)のひとつで、家族で過ごす大切な日です。中国の企業や公的機関は7日間の旧正月休暇を取り、赤い提灯を飾り、その年の1年の無病息災と五穀豊穣を祈るのです。春節の時期は毎年ずれがありますが、日本でも旧正月の時期に横浜や神戸の中華街でお祝いをしています。

・針供養(はりくよう)
針供養は2月8日、または12月8日に行われる「針」に感謝をする行事です。やわらかい豆腐やこんにゃくに古針や折れた針を刺します。物にも魂が宿るという考え方と、物を大切にする心がつなぐ伝統行事です。家庭でも、この日にお世話になった道具を片付け、感謝する風習があります。

立春の時期にある祭事

一年の節目には色々な説がありますが、新年を迎える立春の時期にはお正月行事の名残や祭りごとも多く見られます。

・「初午(はつうま)」
初午(はつうま)とは2月最初の午(うし)の日のことです。この日、全国の稲荷神社で商売が賑わうことや豊かな実りを願う「初午祭り」がおこなわれます。711年のこの日に、京都の稲荷山に神様が降り立ったのが、初午の縁日の始まりと言われています。全国のお稲荷さんの総本山、京都の伏見稲荷大社では祭りで賑わいます。地元のお稲荷さんにお参りするのも縁起が良い日です。

・祝日「建国記念の日」
2月11日は建国記念の日で国民の祝日です。これは「日本の建国を考える日」として1966年に制定されました。日本ができた日、ではなく、日本ができたことをお祝いする日です。また日本という国を大切にしよう、という気持ちを育てる日でもあります。

・「八戸えんぶり」(2月17日~20日)
青森県八戸市の祭事で、太夫(たゆう)と呼ばれる舞い手が「えぶり」という棒で地面を突いて、田の神様を起こす舞を踊ります。その後に人々が続き、新しい年の豊作を祈ってみんなで賑やかに踊ります。

子どもと楽しむ立春

春のはじまりである立春、新しい年も始まり生活リズムも整ってきたのではないでしょうか。まだ寒さが残る立春に子どもと過ごすアイデアを紹介します。

・編み物をしよう!
編み物

暦の上ではもう春ですが、まだまだ二月の寒さは厳しいです。毛糸で編んだ衣服はとても温かく、優しい風合にも癒されます。2月10日は「ニットの日」なので、子どもと一緒に編み物をするのも良いですね。

・あやとりをしよう!

編み物で余った毛糸があれば、あやとりで遊ぶのもおすすめです。あやとりは1本のひもを輪にし、両手の指に紐を引っ掛けたり外したりしながら決まった形に見えるようにする昔懐かしい遊びです。ひとりでも遊べますし、交互にやりとりすることもできるので、親子や兄弟姉妹で楽しい時間が過ごせます。指先を動かすので脳の活性化や集中力も高まる、シンプルながらも知育効果も高い伝承遊び。お年寄りに教わればお互いに良いコミュニケーションになりますね。

・日本を知ろう!
建国記念の日には、日本の神話を読むのも良いですね。「いなばのしろうさぎ」や「ヤマタノオロチ」は絵本で読むことができます。また日本地図のパズルをしたり、都道府県のカルタ遊びなどするのも良いですね。

旬の食べ物でつくろう、食べよう!

大昔から旬のものを食べると健康に暮らせるといわれています。立春におすすめの、旬の食材を使った献立を紹介します。

大寒の献立

うぐいす菜のお浸し、ワカサギの天ぷら、ふき味噌、稲荷ずし、いよかんゼリー

今回は立春の時期に旬の“ふきのとう”を使った「ふき味噌」を紹介します。温かいごはんにのせて食べると箸がすすみますし、おにぎりにも合います。保存も効くので作り置きしておくと便利ですよ。

「ふき味噌」(4人分)

二十四節気 立春 ふき味噌

<材料>
・ふきのとう 100g
・米油    大さじ1
・味噌    大さじ4(約75g)
・みりん   大さじ2
・砂糖    小さじ1

<準備すること>
フライパンに米油を入れて待機しておく

<作りかた>
1 味噌にみりんと砂糖を加えてよく混ぜる
2 ふきのとうを細かく刻む
3 フライパンに火をつけて2を加えて手早く炒める
4 ふきのとうがしんなりしたら1を加えて水分を減らすように炒める
5 甘みが足りなければ砂糖を加えて調整する
6 粗熱が取れたら容器に移し、冷めたら冷蔵庫で保存する

午(うま)の日にお稲荷さんを食べるのも良いですね。きつねうどんや稲荷ずしの甘いおあげも家庭で簡単に作れます。油揚げが余ったら作ってみてください。

季節に合わせた工作をしよう!

春を感じながらもまだ寒いこの時期、おうち時間を楽しめる工作はいかがですか。今回のおすすめはバレンタインのストリングデコレーションです。ゆらゆら揺れるので、ベビーも喜びます。他にも季節の工作アイディアがたくさんあるので、お気に入りを見つけてださい。

参考:Creative Park
バレンタインのストリングデコレーション

季節を感じにおでかけをしよう!

立春は春のはじまりですが、まだ二月。平地でも雪が降ることもある時期です。ここでは早春を満喫できるおすすめのおでかけ場所を紹介します。

・雪祭りへ行こう!

二十四節気 小寒 かまくら

南ではうぐいすが鳴き始める頃ですが、北国ではまだまだ雪祭りが盛んな時期です。二月上旬の七日間、北海道札幌市では「さっぽろ雪まつり」が開催されます。1950年に地元の中高生が6つの雪像を作ったことから始まり、現在では大小300もの雪像や氷像が立ち並ぶ北海道を代表するお祭りです。

秋田県横手市では「横手かまくら」が2月15日、16日に開催されます。横手のかまくらの中には水神様が祀られていて、神棚に甘酒や餅を供えて一緒に食べます。

二月中旬に新潟県十日町市では「十日町雪まつり」が開催されます。豪雪地帯で暮らす人たちの「雪を友とし、雪を楽しむ」思いから始まりました。芸術的な雪像やあたたかい郷土料理を楽しめます。

・釣りに行こう!

二十四節気 立春 ワカサギ釣り

川や湖ではあまり魚が釣れる時期ではありませんが、ワカサギ釣りはこの時期ならでは。湖の氷に穴をあけて釣りを楽しむのですが、長野県や東北から北の地域で体験できます。釣ったばかりのワカサギをてんぷらにしていただくのは、とてもおいしいですし、唐揚げや南蛮漬けにしても楽しめます。

・梅を見に行こう!
福岡県の太宰府天満宮の境内には、約200種、約6,000本の白梅・紅梅があり、日本有数の梅の名所です。その中でも特に早い二月中旬頃に見ごろを迎えます。梅を大変好んでいた菅原道真公の伝説にも残る「飛梅」は御神木でもあります。梅の花はとても香りが高く、五感で春を感じられる清らかな場所です。学業の神様でもあり、梅のモチーフのお守りもかわいらしいので、梅の季節にご参拝に行きたいですね。

【まとめ】春の二十四節気「立春」は寒いながらも春が始まり、一年で最も大切な節目の頃

立春は二十四節気の最初の節気、春夏秋冬の四季の始まりです。寒いながらも暦の上では春のはじまりです。どこかで春が生まれている気配を感じながら、次の節気「雨水」まで楽しくお過ごしください。

親子で二十四節気に興味を持てたら、こんなかわいい本もあるので参考にしてくださいね。

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WRITER

RINAKO RINAKO 東京都在住、マイペースな4歳児のせっかちな母。子育てのベースはモンテッソーリ教育。伝統文化を大切にしながらも、効率よく子育てするのが目標。子連れで行ける遊び場所にも詳しく、子どもの習い事の半分は自分の好奇心というゆるい子育てを採用中。