2018年02月16日 公開

【体験談】小学生新聞の選び方 購読のきっかけ、活用法や効果は?

国語力のアップや中学受験の対策として小学生新聞を活用している人は多いようです。カナダ在住の筆者は、息子の日本語力アップのために数カ月ほど前から朝日小学生新聞を購読しています。小学生新聞購読のきっかけやメリット、活用方法を体験談としてまとめました。

国語力のアップや中学受験の対策として小学生新聞を活用している人は多いようです。カナダ在住の筆者は、息子の日本語力アップのために数カ月ほど前から朝日小学生新聞を購読しています。小学生新聞購読のきっかけやメリット、活用方法を体験談としてまとめました。

小学生新聞購読のきっかけ

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現在、息子はカナダの小学校の4年生(日本では小学3年生)です。筆者が日本語で話しかけ、絵本の読み聞かせを続けていることなどから、息子は年相応に日本語が話せます。けれども、成長に応じて、絵本や児童書では得られない日本語の知識もつけてあげたいと考えるようになりました。それで、最新のニュースなどを毎日読むことができる小学生新聞を購読することにしました。

朝日小学生新聞を選んだ理由

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朝日新聞の他には、大手では毎日新聞と読売新聞が小学生向けの新聞を発行しています。朝日小学生新聞と毎日小学生新聞は日刊、読売KODOMO新聞は週刊です。新聞を読むことを毎日の習慣にするため、日刊の新聞の購読を考えていました。また、カナダまで毎日郵送してもらうと送料が購読料の何倍にもなってしまうので、電子版があることも必須でした。ちなみに、毎日小学生新聞の電子版は日本国内と国外で、朝日小学生新聞の電子版は海外在住者のみ購読が可能です。

料金やページ数は以下のとおりです。

【朝日小学生新聞】

・料金(月) 宅配:1,769円(税込み)
       電子版:1,720円(税込み)
・発行間隔  日刊
・ページ数  8
※月1発行の「朝日おかあさん新聞」などが加わる。

【毎日小学生新聞】

・料金(月) 1,580円(税込み)
・発行間隔  日刊
・ページ数  8
※土曜日は「15歳のニュース」が加わるので12ページ。

【読売KODOMO新聞】

・料金(月) 550円(税込み)
・発行間隔  週刊(木曜日)
・ページ数  20
朝日小学生新聞に決めたのは、息子の好きな「忍たま乱太郎」の原作「落第忍者乱太郎」の連載があったからです。何かひとつでも親しみのあるものがあれば、新聞を読むのが楽しくなるのではと考えました。

朝日小学生新聞と毎日小学生新聞は1週間の無料お試し購読ができます(日本国内のみ)。また、3紙ともwebサイトにサンプル紙面が掲載されています。購読前に3紙の内容を比べて、お子さまの好みにあったものを選択すると良いですね。

朝日小学生新聞の内容は…

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朝日小学生新聞は、ニュース記事や解説、学習問題、学習漫画、コラムなどバラエティーに富んだ内容です。すべての漢字にふりがながふってあります。低学年向けのコンテンツもありますが、内容の多くを理解できるようになるのは中学年や高学年からだと思います。

毎日連載の漫画や小説は続きが気になるので、新聞を読むモチベーションを保つのに役立っています。購読をはじめて数カ月、だんだんどの部分を読むかが決まってきています。それでは、連載漫画と小説以外で、筆者と息子がよく読むコンテンツをいくつか紹介します。

ニュース ワカッタくん

漫画でニュースや時事問題を解説してくれます。最近では、将棋の羽生善治さんの永世7冠についてやシェア自転車の仕組みなどが取り上げられていました。

空からの便り

気象予報士さんのコラムです。めずらしい気象現象の解説を写真やイラスト付きで読むことができます。これまでに紹介されていたのは、アイスモンスターや諏訪湖の御神渡りなどです。

天声こども語/よみとき天声人語

「天声こども語」は、朝日新聞の人気コラム「天声人語」の小学生版です。時事問題や季節の話題などから、小学生に考えてほしい内容が取り上げられています。また、「よみとき天声人語」では、「天声人語」で小学生が興味のありそうなものを解説してくれます。たとえば、ゲームとの付き合い方やみかんの生産量の話です。取り上げられた天声人語にタイトルをつけるなど、読者が考えて応募する宿題も出されます。

おしえて さかなクン

子どもたちに大人気のさかなクンのコラムです。めずらしい魚についての解説やさかなクンの仕事について楽しく知ることができます。

異能日記

ずば抜けた才能を持つ若者を支援する「孫正義育英財団」の1期生を紹介しています。前回は8カ国語が話せる17歳の方のコラムでした。さまざまな言語を話せるすばらしさを息子も感じてくれたようです。

小学生新聞の活用法

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小学生新聞の記事には政治や経済など、息子にはまだ難しいものもあります。ですから、彼が興味のありそうな記事を選んで読み合いをしています。たとえば、短い記事や4コマ漫画などは息子が音読、長い記事は筆者が音読するといった感じです。毎日夕食の前に20分から30分程度、テレビからインターネットに接続して新聞を開き、リラックスした状態で読むようにしています。また、ただ読むのではなく、記事について会話をするようにしています。

親が小学生新聞を読んでいるところを見せて、子どもが自然に新聞を手に取るようにしている方も多いようです。また、自主学習として記事を書き写したり、気に入った記事をスクラップしたりしている子どももいます。

小学生新聞のメリットや効果

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小学生新聞の購読をはじめてからは数カ月ですが、一番の大きなメリットは息子との会話が増えたことです。新聞を読んで思い出した学校での出来事、友達の話などをするようになりました。時事問題などについても、「そんな風に考えていたんだ」と驚かされることがあります。

また、毎日音読をすることで、はじめのころよりもかなりスムーズに読めるようになってきています。ワークブックを使った音読よりも、楽しみながらできているようです。

小学生から新聞を読む習慣を!

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インターネット上には、無料でニュースや情報があふれています。ですから、お金を払わなくても子どもにニュースを読ませる方法はたくさんあります。ただ、購読することで、親にも「毎日の習慣にしよう」と工夫する気持ちが生まれます。

小学生新聞は、ニュース、文化、科学、漫画、読者コーナーなど、内容もりだくさんです。子ともだけではなく、大人にとっても興味深い内容が多いです。新聞を通して、親子で新しい発見をたくさんしています。

購読しているからといって、隅から隅まで読む必要はありません。子どもが興味のある記事や興味を持ちそうな記事を読んで、無理なく習慣にしていきましょう。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

LOA
LOA

カナダ在住の英日翻訳者・フリーライター。Web媒体で子育てや語学学習についての記事を多数執筆。8歳の息子が0歳のときからはじめた絵本の読み聞かせは、今では私たちの生活になくてはならないものになっています。これまでに息子と読んだ絵本や児童書は、日本語、英語、フランス語を合わせて数千冊。息子が笑顔になる絵本を見つけるのが喜びです。