二十四節気のうち7月23日ごろ~8月8日ごろの立秋の前日までの約15日間を指す「大暑」(たいしょ)。ひまわりの大輪が咲き誇ったり打ち水が行われたりなど、この時期ならではのイベントが開催されます。そこで今回は、大暑とはどういう季節なのかをご紹介したいと思います。
そもそも「大暑」って?
そもそも「二十四節気」とは、太陽暦が用いられていた時に考案された季節の節目を現す言葉です。
太陽の黄道を等しく24分割にして、それぞれに名称が付けられ、その一つが「大暑」です。
大暑以外にも小暑や、有名なところで「冬至」や「立春」も二十四節気にあたります。
大暑の時期はいつ?天気の特徴は?
「大きく暑い」と書きますので、とても暑いことはイメージがつきますよね。
地域にもよりますが、実際に一年を通して一番暑い時期が大暑にあたります。
この二十四節気というのは、そもそも中国が発症の考え方です。
中国の季節を基に考えられていているため、厳密にいうと日本では多少ずれが生じることもあります。
大暑の時期に旬を迎える草花は?
みなさんも夏休みの暑い中、大空を向いて咲き誇るひまわりを見た記憶があるのではないでしょうか?
また、「百日紅(さるすべり)」も大暑の時期に旬を迎えます。
さるもツルツル滑ってしまうほど木肌がツルツルしていることから、「さるすべり」という名称が付けられました。
とはいえ実際は、木登りの得意なさるなので、ひょいひょいと簡単に登ってしまいます。
お子さまと百日紅(さるすべり)鑑賞に出かける際は、木肌にも注目して見てくださいね。
大暑の時期に行われる季節の風物詩
花火大会
また、お祭りなどが開催されるのもこの時期ですので、お子さまにとっては大暑はわくわくする時期かもしれませんね!
打ち水
地球温暖化、ヒートアイランド現象など、近年よく耳にしますよね。
「でも室内熱中症にもなりやすい大暑にクーラーは欠かせない……。」という方も、『打ち水』を試されてはいかがでしょうか?
やり方は簡単です。
日が高い時間はすぐに蒸発してしまうため、朝、夕などのまだ日が高くないうちにお庭の土や砂利、舗装されていない道にお水を撒きます。なるべく日の当たらないところを避け、お庭の植物に撒くとより効果的です。
効果として、およそ2℃前後温度が下がると言われています。午前中ならクーラー要らずで節電にもなり、まだ小さいお子さまにも夏の大暑を楽しんでもらえそうですね。
大暑の旬、トマトは栄養素の固まり
トマトにはビタミンA、C、Eやリコピン、カリウム、食物繊維、鉄分、カルシウム、クエン酸などあらゆる栄養素が含まれています。
坑酸化作用もあり、健康にもいい食べ物として、医者が選ぶ健康にいい食べ物ランキングで第一位を獲得したこともあります。
冷えたトマトをおやつ代わりにして食べれば、体も冷えて健康にも効果的ですのでぜひお試しください。
七十二候でいう大暑とは?
大暑は以下の3つの季節に区分されます。
桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)
土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)
大雨時行(たいうときどきにふる)
大暑に関するおすすめの本は?
著者 :(著)根本 浩 ,(絵)小林 絵里子
出版社 :汐文社
大暑や七十二候についてより詳しく知りたいという方には「はじめてふれる日本の二十四節気・七十二候(全4巻)」がおすすめです。
各季節についてイラストつきで紹介されているので、お子さまと一緒に学ぶこともできます。
日本の古きよきならわし
和の心を忘れないためにも、お子さまと一緒に学んでみてはいかがでしょうか?