2018年02月23日 公開

ズボラ主婦が家計管理を始めた理由【今すぐできる家計管理術】第1回

10年以上家計簿をつけていたのにお金が貯められなかったズボラ主婦が一転、2年で350万円貯蓄することに成功。さらに節約ブログを始めたことで書籍を発行するまでに至りました。連載第一回目は、そんな私が家計管理を始めたきっかけをお話します。

10年以上家計簿をつけていたのにお金が貯められなかったズボラ主婦が一転、2年で350万円貯蓄することに成功。さらに節約ブログを始めたことで書籍を発行するまでに至りました。連載第一回目は、そんな私が家計管理を始めたきっかけをお話します。

10年以上家計簿をつけていたのに貯められなかった私

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KPG Ivary / Shutterstock.com
私は、結婚してすぐから今年で15年間「家計簿」をつけています。

なぜ新婚早々「家計簿」をつけはじめたのかというと、「お金がない」が口癖の両親に育てられたからです。電気・ガス・水道といった公共料金さえ払い遅れることもある家庭で、子どもの頃から金銭的に苦労しました。

自分が家庭を持った時、「お金にしっかりしなければ、両親と同じ苦労をすることになる」という危機感がありました。そこで、新婚早々家計簿をつけることにしたのです。

それから約10年。

共働きだった頃は何とかなっていた家計が、出産を機に私が専業主婦になるとガタガタと崩れ始めました。

気づけば「家計簿をつけてもたいして貯まらない」という状況になっていました。

共働きのころに蓄えた貯蓄も底をつきかけた時、「これはまずい」と強い焦りを感じたことを覚えています。

家計簿のつけ方を変えただけで貯まった!

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areeya_ann / Shutterstock.com
家計簿を10年もつけているのに、貯金は増えるどころか減る一方。なぜこのようなことになるのだろうかと必死に考えました。はじめは、収入や努力が足りないせいではないかと自分を責めたこともありました。

しかし、過去10年分の家計簿を見直していると、あることに気付いたのです。

家計は、「固定費」「生活費」「特別費」「貯金」の4層構造になっている。かつ、「必ずいるもの」と「必ずではないもの」の2つに分かれている。

この家計の構造と仕組みを発見し、それに基づいて家計簿のつけ方を変えたところ、みるみるお金が貯まり始めました。

気づけば、2年で350万円の貯蓄(現金、株、貯蓄型生命保険)を作ることに成功していたのです。

生活の質を上げる節約術

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貯蓄を増やすというと、過度な節約をしなくてはいけないものと考える方がいます。私も同じように考え、何度も支出を極限まで削ることに挑戦しました。しかし、そのような節約はストレスが溜まり、どうしても長続きしませんでした。

時には旅行にも行きたい。家族とレジャーを楽しみたい。

家族と過ごす時間の大切さと、お金を貯めたいという想いのはざまで葛藤がありました。ただ支出を削るだけでは、お金は貯まっても楽しくないのです。

そこで考えたのが「生活の質を上げる節約術」です。

今までダラダラと何に使ったのか分からないお金を意識して使う。こうすることで、ムダは省く一方で、本当に欲しいものやしたいことにはお金を使えるようになりました。

同じお金の金額でも使い方にメリハリをつけたのです。

家計管理に成功した声が届く

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私と同じように家計に苦しんでいる方の役に立てばと、家計管理のコツをブログで紹介しはじめました。すると、「本当に家計が改善した!」という声が届きはじめたのです。

今までどれだけ貯金があっても安心できなかった方。一生懸命節約しているつもりなのになぜか貯まらない方。今までどの家計管理を試してみてもうまくいかなかった方。

今まで家計管理に自信が持てず悩んできた方が、旅行などのお楽しみにもお金を使いながら、お金を貯めることができるようになったのです。

そして、ブログは書籍化されることになり、たくさんの方の手に届くようになりました。私と同じように家計に苦しんでいる方の役に立てばと家計管理のコツをブログで紹介しはじめた方もいます。

貯金は収入の多さではない

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tanja-vashchuk / Shutterstock.com
楽しみにもお金を使いながら、お金を貯めるなんて、収入の高い人しかできない。そう思う方も中にはいます。しかし、お金を貯めることと収入の多さは関係ありません。

年収200万円でも、実家暮らしで家賃や光熱費を払わなくても生活でき、年間100万円を軽々と貯める方もいます。一方で、年収1,000万円でも上司としての立場上、夫の小遣いが月に10万円以上かかり、お金がないという方もいます。家計の事情は人それぞれなので、収入と貯蓄率は必ずしも比例しないのです。

私が家計管理で一番大切にしていることは、「その人にとって丁度いいサイズの家計」であることです。自分にとって快適なサイズで家計をやりくりすれば、ストレスも溜まりません。必要以上に支出を削る必要もないのです。

自分にとって丁度いい家計のサイズがわかるようになると、お金を使うことも貯めることも楽しくなります。お金をただ貯めるだけでなく、上手に使えるようになること。これが、長く家計管理を続けるコツなのです。

この連載では、そんな「楽しく続けられる家計管理術」のポイントをご紹介していきます。少しでも皆さんの参考になると幸いです!

ブログの内容をまとめた書籍もご好評いただいています。

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この記事のライター