2017年03月30日 公開

大きい、小さい、同じ。体験から学ぶ幼児期の量の概念。

例えば、はじめて子どもがケーキの大きいほうを選んだとき、それはとても自然なことですが、その子に大小の比較ができるようになったことを示しています。そんなときパパママはしっかり気づいて「こっちのほうがおおきいね」など声をかけてみましょう。「大きい」「小さい」「同じ」など量を表す言葉を、色々な体験に合わせてかけることで「量の概念」が定着していきます。

例えば、はじめて子どもがケーキの大きいほうを選んだとき、それはとても自然なことですが、その子に大小の比較ができるようになったことを示しています。そんなときパパママはしっかり気づいて「こっちのほうがおおきいね」など声をかけてみましょう。「大きい」「小さい」「同じ」など量を表す言葉を、色々な体験に合わせてかけることで「量の概念」が定着していきます。

体験から量を学ぶ

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Mikael Damkier / shutterstock
量を表す言葉には色々な表現があります。
大きい・小さい、多い・少ない、高い・低い、深い・浅いなど、いずれも生活に密着した言葉です。幼児は生活の中で色々なことを体験して学んでいきますので、パパママのタイミングの良い声がけで、言葉を覚えたり、量の大小を身につけます。小学校の算数で計算問題をする前に、こうした生活体験と量の概念が結びついていると後の理解が容易になります。

「同じ」をさがす「仲間あつめ」

ところで、量を表す言葉はどちらが大きい・小さいもありますが、「同じ」も大切です。
もし大小の比較がまだ出来ていない場合には、まずは「同じ」をさがす「仲間あつめ」からはじめてみましょう。
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Oksana Kuzmina/shutterstock
例えば、積み木で仲間あつめ。
形と色、大きさが同じ積み木を2つ持ち、「これとこれはおなじ。」と声をかけてみてください。すると、もう一つ同じ積み木を見つけてくるかもしれません。そうしたら「同じ!」と声をかけてあげてください。

うまくいく場合もいかない場合もありますが、こんなことの繰り返しで仲間あつめは進んでいきます。

次第に、仲間あつめも形や色など様々なルールで行われていきます。
形の同じ、色の同じ、大きさの同じ、「同じ」にも色々な種類にあることにあらためて気づかされます。

ときには、なぜこれとこれが同じ?ととまどうような「同じの発見」もあるかもしれません。そんなとき、パパママはわが子の発見がとても嬉しいものです。

大きい、小さい、同じ

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Tarbell Studio Photo / shutterstock
同じをみつける仲間あつめを遊んでいくうちに、自然と「同じの違い」から「大小の比較」も身についていきます。
大きい・小さいも意識して言葉をかけてみましょう。

「これはあれより大きいね。」「丸いのより四角いのは小さいね。」
すると、言葉と体験による実感が結びつき、量の概念が定着されていきます。

幼児期の子どもは、こうした遊びや生活の中で色々なことを学びます。学んだことを定着させるには、パパママのタイミングの良い声掛けが効果的で、またその為の気づきも必要なのです。

日常生活の色々な量の言葉

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NadyaEugene/shutterstock
大きい・小さいのほかにも、子どもの遊びを含めた日常生活の中には様々な量の言葉があります。

お外で散歩しているとき「この黄色い花はあっちの青い花より多く咲いているね」
プールに行って「ここはあそこより浅いね」
山にハイキングに行って「あの山はここよりずいぶん高いね」

ほかにも、広い・狭い、重い・軽い、厚い・薄いなど。
その時のシーンに合わせて意識して言葉をかけてみましょう。

まずは楽しく遊びながら

ところでこうした大きい、小さい、同じをはかる動作を算数(数学)では「量の測定」と呼ぶそうです。
測定というと少し敷居の高さを感じますが、でも算数の基礎はこうした幼児期の遊びや日常生活の中から育まれるのです。

パパママのちょっとした気づきと声掛けでわが子の発達に繋がるのは、親として嬉しいものですね。

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この記事のライター