2018年08月30日 公開

保育園の運動会シーズンがやってきた!運動会って何のためにやるの?【1】

多くの保育園・幼稚園では、そろそろ本格的に運動会の準備をはじめる時期ですね。パパママにとっては、お子さんが頑張っている姿を見られる運動会。でも、運動会は当日が本命ではなく、お子さんが「挑戦する」いい機会です!運動会までの充実時間を親子で作っていきましょう♪

多くの保育園・幼稚園では、そろそろ本格的に運動会の準備をはじめる時期ですね。パパママにとっては、お子さんが頑張っている姿を見られる運動会。でも、運動会は当日が本命ではなく、お子さんが「挑戦する」いい機会です!運動会までの充実時間を親子で作っていきましょう♪

待ってた!待ってた!運動会!

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多くの保育園や幼稚園では、運動会に向けて本格的な練習や準備がはじまります。

お子さんの運動会経験があるパパママの中には、「喜び勇んで運動会に参加できたわー」とか、反対に「うちの子全然だったわ……」と、悲喜こもごも思い出があることでしょう。

でもちょっと待ってください!それって、運動会当日のことじゃありませんか?運動会にいたるまで、子どもたちどんな風に過ごしていたでしょうか?

実は子どもたちにとって大切なのは、運動会にいたるまでの時間。その時間が充実していたか否かで、子どもの成長は変わってきます。当日上手くできるかは二の次、三の次!

お子さんが、次の一歩を踏み出せるような運動会になるよう、お家でパパママができることを考えていきたいと思います。

運動会は「挑戦する」を経験するチャンスです

子どもの気持ちの流れ

子どもの気持ちの流れ

家族が見に来てくれたり、お弁当だったりと、子どもたちが楽しみにしている運動会。保育の面では運動遊びを楽しんだり、家族に園での様子を披露したり、いくつか目的がありますが、なかでも運動会は「挑戦する」を経験する良い機会です。

特に3歳児さん以上になると、跳び箱や鉄棒、登り棒、平均台、縄飛び、リレーなど、技術を披露するような競技が入ってきて、練習が必要になってくることが増えてきます。

子どもたちは運動会があることで、目標に向かって頑張ること、例えば跳び箱を跳ぶなど、意欲的に取り組めます。

取り組むなかで、子どもたちが「ここまでできるようになったよ!」とか「これ頑張ったよー!」とか、充実感や達成感を味わうことができると、それが子どもたちの自信にもつながります。

その「ぼく(わたし)はできる」という気持ちが、次の何かにチャレンジする意欲につながるんですよ。

そういうわけで、子どもたちが頑張れるように、園では働きかけていくのですが、家庭での協力がとっても大切なんです!パパママのサポートは、お子さんにとっては100人力!

なので「おうちでも応援してあげてくださいね」とお願いすることあるんですが、さてはて、おうちでどんな風に応援したらいいのでしょうか?

お家でできることってある?

おうちでの応援方法を紹介します!

【1】子どもの話を聞く
今、どんなことをやっているのか、何が好きなのか、苦手意識があるのかなど、お子さんの園での練習の様子を把握します。

【2】一緒に考える
苦手なことやできないことがあったら、「そうなんだね~」と一端受け入れて、では、どうすればよいかを一緒に考えたり、提案してみましょう。

【3】一緒に取り組む
そのあとは、実際に一緒に練習したり、イメージトレーニングを。お子さんの気持ちが保育者に伝わりきってないなと、パパママが感じたときは、そっと保育士にお伝えいただけると吉。ありがたいです。

目標は小さな山をひとつずつ登れるように設定を!

応援方法を1つずつ解説します!

【1】話を聞くことって、とても大事なんです!ここだけで、お子さんの心が解決されることもありますよ。

また、園では見えなかったものが見えてきたりすることも。聞いた話ですが、かけっこで、「どうしても早く走れない」と泣いて帰ってきたお子さんがいました。「そんなに走るの苦手じゃないのに、何でだろう?」と思い、「いつもやっているようにやってごらん」とお子さんに再現させてみると、なんと「よーい、ドン」の「よーい」でからだごと一歩引く癖を発見。気付くことができ、本番は元気いっぱい走れました。

【2】で一緒に考える際、目標を作るときには低めの設定にして、小さな山をひとつずつ登れるようにしてあげましょう。低いハードルを確実に越えていけるようにすると、お子さんも取り組みやすく、小さな成功体験を積み重ねることでしっかりとした自信がついてきます。

【3】のイメージトレーニングは、取り組むことが楽しいと思える方向にもっていくということが大切。「これができないとこうなるよ」ではなく、「これができたらこんな風に楽しいよ」と、イメージしやすいように伝えます。

実際、保育士さんのご家庭では、跳び箱の高さが怖いというお子さんが、布団の上でパパ跳び箱を楽しむうちに「跳び箱って楽しい♪」と、チャレンジできるようになったそうです。

解決できなくても大丈夫!

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今すぐに、問題が解決できなくてもいいのです。子どもたちの人生は、はじまったばかりです。長い目で見ましょう。

「公園でねぇ、パパと練習したよ」と教えてくれて、いつもより楽しそうにうれしそうに、園でも練習に取り組むお子さんの姿。何よりパパママに寄り添っていてもらえるという感覚が、「挑戦する」子どもたちを支えてくれると私は感じています。

というわけで、今度は、お子さんに「応援してるよ!」の気持ちを伝えたいですよね!次回は、パパママの「応援してるよ!」の気持ちを、いかにお子さんに分かりやすく伝えるかを考えていきたいと思います。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

いわいざこまゆ
いわいざこまゆ

イラストレーター・造形作家です。7年間の保育士勤めを経て、主に保育の専門誌や書籍でイラストやまんがを描いたり、保育のための造形やアイデアを発表しています。現在も、近所の保育園に助っ人保育士として時折出没します。著書に「まゆ先生の保育な毎日」(世界文化社)「縫わずにできる手作り衣装BOOK」(メイト)「おりがみよくばり百科」(ひかりのくに/津留見裕子・池田かえる共著)他。鹿児島県出身。神奈川在住。