2017年02月05日 公開

異年齢の交流で子どもの自主性を育もう!

幼少期から異年齢の子どもたちが集まる活動や習い事はいくつかありますが、そこにはどんなメリットがあるのでしょう。スポーツ教室、子ども会、ボーイスカウトを例に挙げ、同年齢のお友達との交流だけでは学べない長所をご紹介します。

幼少期から異年齢の子どもたちが集まる活動や習い事はいくつかありますが、そこにはどんなメリットがあるのでしょう。スポーツ教室、子ども会、ボーイスカウトを例に挙げ、同年齢のお友達との交流だけでは学べない長所をご紹介します。

年齢差のある子どもと活動するメリット

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ふだん、幼稚園などで主に年齢別の「横割り」で生活している子どもたちも多いと思います。でも年齢の異なる子どもたちとの交流する環境も用意したいものです。そんな「縦割り」の活動にはどんな魅力があるでしょうか?

「見よう見まね」という言葉があるように、年下の子どもは年上の子どもから、遊びかたや他人との接し方など多くのものを観察や経験から学びます。
一方、年上の子どもは、年下の面倒をみたり、教え導く必要性を感じてふるまうことで、責任感や協調性を学びます。どうやって年下の子の面倒をみるか、みんなで楽しく活動するためにはどうしたら良いか、など子どもは自分たちで考え、工夫します。もちろん上手くいくと自信が持て自己肯定感が増してきます。
こうした子ども同士によるコミュニティの形成は、社会性や自主性を伸ばすことにも繋がるのです。

異年齢が集まる活動 1.スポーツ教室

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サッカーや武道、ダンス教室などスポーツの場では、異年齢の縦割り活動がよく見られます。
年上の子どもが年下を技術指導したり、全員によるチーム力の底上げをテーマに、年上の子どもが中心となって年下の子どもに働きかけを行います。
年下の子どもたちは、年長者のプレーやふるまいに尊敬の念をもち、自然と他人を敬ったり、お手本として自ら学ぶ姿勢をみせたりします。
特に子ども同士の教えあいは、自分自身の課題の発見や整理にも繋がるので、コーチなど指導者も積極的に推奨します。
技術指導以外にも、挨拶などの礼儀、ケガや他者への配慮など、スポーツを通しての異年齢の活動は多くの成長要素を含んでいるのです。

異年齢が集まる活動 2.子ども会

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地域の子ども会などでも、異年齢同士の交流を経験できます。
子ども会では、レクリエーションの内容やお祭りの出し物などを子どもたち自身で企画します。
こうした企画は子ども同士による話し合いなどで決めるのですが、年上の子どもたちが年下の子どもたちを上手くリードし、結論へと導いてくれます。
また、イベント当日には、年長者が年下の子どもが騒いだりしないよう気を配ったり、そんな姿を年下の子どもが見て協力してくれたりします。
大人が注意するより、案外、お兄ちゃんお姉ちゃんの言うことの方が効き目があったりして、微笑ましい姿が見られます。

異年齢が集まる活動 3.ボーイスカウト

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地域や年代が異なる子どもたちで野外活動を行なうボーイスカウトでは、ハイキング、ゲーム、スポーツ、料理などを行ないます。ときに数日間の宿泊をともなうキャンプなどもする活動の中で、年上の子どもは年下の子どもがついてこれるように目を配り、手を差し伸べたりするリーダーシップを身につけるでしょう。年下の子どもは年長者のリーダーシップやふるまいに敬意の念を感じながらするべきことを学び、迷惑をかけないように自分のことは自分でしようとするような自立心も培われていきます。

異年齢が集まる活動における大人の役割

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こうした異年齢の交流活動において、大人はどう振る舞うべきでしょうか?

異年齢の縦割り活動の良いところは、子どもがそれぞれ役割を持ち、自主的な活動となる点です。
親など大人は、子どもの自主性を尊重し、一歩引いたところで見守りたいものです。
ただし小さい子どもが危ないことをしたり、いなくなってしまうこともありえます。ですから、子どもに任せつつも、離れたところからしっかり見守る必要があります。
また、環境作りも大人の役割です。
子どもが安心して楽しめるよう、場所を用意したり、夏場の熱中症へのケアや、活動費などお金の管理もときには必要です。
こうした子どもへの援助や環境作りに徹し、決して出しゃばらず、子どもを信じて任せてみましょう。

異年齢の交流を成長へと繋げよう!

子どもは自ら発達する能力を持ち合わせています。異年齢の交流は子ども同士、刺激を与えながら成長できるよい場となります。
子どもを信じ、しっかり見守ることで、子どもの成長に気付く瞬間がきっと訪れます。
それを見逃さず、家に帰ったら、我が子と今日の良かった点を振り返ることで、親子の成長へと繋がるはずです。

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この記事のライター