2021年02月14日 公開

アナウンサー直伝!子どもの語彙の増やし方 3つの方法

国語力は全ての学力の基礎とも言われています。現役東大生が書いたChiikの人気記事でも、国語力や読書が数学など他の勉強にも役立つという研究結果が紹介されていましたね。

国語力は全ての学力の基礎とも言われています。現役東大生が書いたChiikの人気記事でも、国語力や読書が数学など他の勉強にも役立つという研究結果が紹介されていましたね。

そこで今日は、国語にも読書にも関わってくる「語彙」について、言葉のプロであるアナウンサーの古賀静華さんにお話を伺いました。2児の母でもある古賀さんは、ご家庭で子どもが言葉に自然と触れ合えるよう、いくつか工夫をされているそう。どれも一般家庭でもできることですので、ぜひお試しくださいね。最後に、わが家で試してみた結果もレポートします!

アナウンサーは言葉のプロ!

まず、お話をうかがったフリーアナウンサーの古賀静華さんをご紹介させてください。古賀さんは、FM福岡ご出身で、ラジオキャスターとしてニュース&天気予報、音楽番組、ラジオショッピング、CMなど多ジャンルの番組を担当されたのち、「声と言葉の力で、人生をもっと豊かにする」をモットーに、スピーチコンサルタントとして独立されました。現在はフリーアナウンサーのかたわら、こどもアナウンス発声協会の講師としても活動されています。
そんな古賀さんは、プライベートでは2児の母。小学3年生の息子さんと幼稚園年長の娘さんを育てながら、言葉に興味を持つような環境づくりをしてこられたそう。アナウンサーさんならではの取り組みにはヒントがいっぱい!早速、「子どもの語彙を伸ばすための工夫3つ」をお届けします。

工夫その1:周りの大人が言葉に興味を持つこと

国語力に限らず、周囲の大人の興味関心は子どもに伝わるもの。古賀さんも1番大切な心構えとして、周りの大人の意識を挙げられました。といっても、そんなにおおげさなことではありません。普段から「これってどういう意味なのかな?」とか「この言葉ってこういう風に使うんだね」とつぶやくだけでも良いそうです。自然な流れでパパママ自身が言葉に興味を持っている様子を見せられたらいいですね!

実際、似ている言葉でもニュアンスが違ったり、自分が思っていた意味とは真反対だった~なんていうこと、ありますよね。そんな時、お子さんとシェアしてみることからはじめてはいかがでしょうか。

古賀家の場合

例えば、古賀さんが最近の例として話されていたのが「物事にけりをつける」の「けり」についてでした。けりをつけるの「けり」はきっとキックの蹴りで「キックして終了」と思っていた古賀さん。でも実は、俳句や和歌の最後に出てくる「〇〇けり」の切れ字(「〇〇けり」で歌が終わりますよね)が由来だと知って、なるほど~!と学ばれたそう。

さすがアナウンサーさん!少し高尚ですが、家族で話題にして「え~キック??!!」などとやり取りすることで、記憶にも残りそうですね。「大人自身が言葉に対するアンテナを高く持つと、どんどん広がりますよ」というメッセージにとても納得した筆者でした。

古賀静華さん
<画像出典>古賀静華さん

工夫その2:辞書を引く遊びで身につける

言葉に興味を持たせるには辞書がおすすめだそうです。辞書は分かりやすいことばで説明してあり、いろんな言葉が目に入るのも特徴的ですね。いわゆる勉強の道具としてでなく、辞書を遊びの形で導入するのが古賀さん流。なお、子ども向けの辞書であれば、特に出版社の指定はないそうですので、お手持ちのものでお試しください。
古賀静華さん
<画像出典>古賀静華さん

導入方法は、意外と簡単!

まずはきっかけ作りです。「〇〇って知ってる?なんて書いてあるかな?」など、お子さんを誘ってみましょう。古賀家では、息子さんが幼稚園・保育園時代から、簡単な言葉を選んではじめたそうです。男の子には「おなら」「トイレ」などちょっとお下品な言葉が効く!というアドバイスもいただきました。

辞書遊びの手順

お子さんが興味を持ったら辞書で一緒に調べてみましょう。その時には、わざとらしく「あ・・い・・う」と言いながら50音で並んでいることをさりげなくアピールすることがポイントだそう。例えば「おなら」であれば、「あ・い・う・え・お のお、あ・か・さ・た・なのな、ら・り・る・れ・ろのら。あ!あった!おなら」「おならには「へ」って書いてあるね。じゃぁは・ひ・ふ・へ・ほの「へ」を見よう。おならって「へ」と一緒なんだね。へぇ~」という具合です。

そうこうするうちに、古賀家の息子さんは興味を持って、他の知っている言葉も次々と調べるようになったそうです。

おすすめグッズ「辞書引きポストイット」

辞書引き付箋

そんな古賀家で活用しているのが「自ら学ぶ習慣が楽しく身につく!辞書引き用ふせん」です。これは「辞書引き」という学習方法を考案された先生による専用ポストイットで、ふせんに番号を書いて、調べた言葉を書いて貼るだけ、というとても簡単なもの。

中に学習法ガイドが入っていますが、辞書に貼っても字が隠れない、ほどよいサイズで作られているそうです。

新しいアイテムには食いついてしまうのが子ども心。「じゃぁ貼っていってよ~。最初は5個でいいよ~。」「え~~~もうできたの~~?じゃぁもっとやっちゃう??」などといいながら乗せてやると息子さんはすっかりはまって、250枚制覇されたそう。今はブームが過ぎたそうですが、自分の勲章のように大事にされているとのことでした。

忘れてはいけないポイント

ちなみに、熱したようであっけなく飽きてしまうのも子ども達の特徴ですよね(涙)。でも大丈夫。古賀さんいわく、無理強いしないことが大切だそう。興味をもったらラッキーというくらいの気持ちで、机に置いておくだけでも効果があると教えていただきました。息子さんも今はやらずに放置しているそうですが、ときどき思い出したように眺めているそうです。

工夫その3:子ども新聞を活用しよう!

読売KODOMO新聞

最後に、3つめとして教えていただいたのが子ども新聞です。書籍とも違い新聞のいいところは、子どもにも分かりやすい言葉で書かれている点、そして色々な話題に触れられる点です。定期的に旬のニュースが届くのもいいですよね。

お勧めは読売KODOMO新聞

古賀さんのおすすめは「読売KODOMO新聞」です。週に1度、毎週木曜日の配達で、子どもたちに人気の漫画キャラクターも登場しクイズやプレゼントコーナーなども。新聞というと堅苦しく感じますが、フルカラーで写真や絵も多くとても親しみやすい印象になっています。漢字にもフリガナがあったり、分かりやすい言葉で書いてあります。

【読売KODOMO新聞】

まずは大人が興味をもって一緒に読んでみよう

子ども新聞の場合も、さりげない導入がおすすめ。最初はパパママが一緒に読んで「へぇ~楽しいねぇ~こんなこと書いてあるよ~」とページをめくることからはじめてみてください。最初は半信半疑でも、きっと気になるコーナーがあるはず!お子さんがすぐには興味を持たなくても、机の上など視界に入る場所にそっと置いてみてくださいね。

古賀さんいわく、実はむしろ子ども新聞は忙しいパパママにもおすすめだそう。子ども向けとはいえ、すごく読み応えがあり、時事ネタや最新情報のキャッチアップにも最適とのこと。

読売KODOMO新聞はとてもお手頃のお値段(月々550円)ということもあり、試してみる価値はありそうですね!

【読売KODOMO新聞】

語彙を増やす工夫を取り入れてみた!

古賀さんのお話を聞いて、わが家でも「言葉」に関する親子の会話を意識的に増やしてみました。素直な子どもたちは、意外と乗ってきてくれましたよ。

読売KODOMO新聞

本の読み聞かせを新聞にしてみたところ…

もともと子ども新聞はとっていたのですが、大人は大人の新聞を、子どもは子ども新聞を読むというのがわが家のスタイルでした。一緒に読むようにしてみたところ…子どもは鋭い!例えば半導体の記事を読んでいたら、そもそも「半導体って何?」というような素朴な質問が出てくるのです。

なんとなく知っているつもりの「半導体」が、電気をよく通す性質の「良導体」と電気を通しにくい絶縁体(不導体)の中間くらいの性質の物質というような説明があり、はじめて半導体とは何かを知った私たち夫婦でした(笑)

夫からは、人気のマンガやファッションなど、「子ども達に今はやりのものが分かるというのもいいね」という声が。

辞書ポストイット体験談

こちらはアマゾンでオーダー。届いたらすごい量で驚きました(笑)が、3人息子に1色ずつあてがうと、ゲーム感覚で楽しめました!特にびっくりしたのが、次男(幼稚園年長)の食いつきです。ひらがなをいくつか書ける程度なのですが、「野球」「サッカー」「プール」などのスポーツシリーズ、次は「ご飯」「パスタ」「ハンバーグ」など身近な言葉を次々調べては、満足そうに意味を聞いていました。「野球」の次に「ピッチャー」「バッター」なども調べたかったのですが、そこまでは子どもの辞書には載っていず断念。あまり載っていない言葉が続くとテンションが下がるので(笑)、最初は少し大人がうながすのもいいかもしれません。

辞書引き小学生

小学3年生の息子はどちらかというと、辞書を見ながら知ってる言葉を見つけて読んで、それを付箋に書くスタイルでした。ポストイットの導入で、辞書が身近になりよかったなと思います。

終わりに:アンテナが立つことの意味

子どもの読書

アナウンサー直伝!子どもの語彙を増やすヒントはいかがでしたか?辞書や新聞というとハードルが高いかもしれませんが、テレビやマンガに出てきた知らない言葉などを携帯で調べてみる、なんてところからはじめてもいいですよね。

今回筆者は、興味を持つともっともっとと学びだす子どもたちを見て、日頃から言葉に対する興味のアンテナを立たせることがいかに大切かを実感しました。お子さんの教育はもちろん、言葉の世界を大人も一緒になって楽しんでいけたらいいですね!

ぜひ3つのTIPS、参考になさってください。

読売新聞ご購読案内【読売KODOMO新聞】

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WRITER

福岡すみれ 福岡すみれ 東京都在住、3人のやんちゃな男の子のママです。外遊びが大好きな息子たちと日々いろいろな公園を巡りつつ、3度の食事(とおやつとお酒)を何よりも楽しみに過ごしています。