2017年12月14日 公開

花火に爆竹、限定スイーツ!オランダの年末年始は大騒ぎ

寒く暗いオランダの冬。どんよりとした気持ちを吹き飛ばすためにも、大騒ぎをして過ごすのが年越しの定番です。ギネス級のたき火、限定スイーツ、花火、とド派手で盛りだくさん。日本とは一味も二味も違う、オランダの年末年始の様子をお伝えします。

寒く暗いオランダの冬。どんよりとした気持ちを吹き飛ばすためにも、大騒ぎをして過ごすのが年越しの定番です。ギネス級のたき火、限定スイーツ、花火、とド派手で盛りだくさん。日本とは一味も二味も違う、オランダの年末年始の様子をお伝えします。

クリスマスにお正月!オランダのお休み事情

Free Images - Pixabay (73966)

オランダの学校は、クリスマスイブから2週間程度の長い休みに入ります。企業はクリスマスの25日、セカンドクリスマスの26日は休暇になることが一般的で、大型スーパーなどもクリスマスは閉店します。みなさん、クリスマスは家族で過ごすことが多いようです。

一方、【年末年始のお休みは元旦のみ】という会社が多く、オランダはキリスト教圏だということを実感します。

爆竹、花火、DJイベントで派手にお祝い

Happy New Year 2017 in DenHaag Netherlands

2016年大晦日、筆者の家の前の様子です。
オランダでの花火や爆竹の使用は、厳しく制限されています。一年を通して、12月29日から31日までしか購入することができず、使用してよいのは12月31日大晦日の夜10時から1月1日元旦の深夜2時までのたった4時間と限定的です。

大晦日の夜は、町中で爆竹が鳴り、花火が打ち上げられます。筆者の住むエリアでは、煙で前が見えなくなるほど(室内にも煙が入ってきます)で、車やベンチが燃えることも……。とても寝ていられる状態ではありません。打ち上げ花火も上がり、賑やかな年越しです。

オランダといえばDJ文化も盛ん。各地のパブやクラブ、ライブハウスなどではイベントがあり、お酒を飲んで踊りながら年越しを迎えます。

ギネス級の大騒ぎ!年越しはビーチへ

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水着で飛び込む人もたくさん!終わった後は温かいスープなどがふるまわれます。
Anastasiia-S / Shutterstock.com
筆者の住むデンハーグにあるスヘフェニンゲンビーチは、ヨーロッパでも有数の観光地。寒い年末年始も、大変賑わいます。

大手スープ会社の主催する元旦寒中水泳大会では、毎年1万人前後の人が参加し、思い思いのスタイルで海に飛び込みます。オランダの12月、1月の平均最高気温は5度程度ですから、大変寒い中でのイベントです。

Bonfire Scheveningen 2016-2017 NYE Event (Official Aftermovie)

また、同じビーチで、超大型のたき火があります。数日前からパレットをクレーンで積み上げ、そのサイズはギネスに認定されたほど。オランダの年越しは、まさにお祭り騒ぎといった印象です。

オランダの年末年始限定スイーツといえばオリボーレン

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イーストの風味のする、ふわふわとした丸いげんこつ大の揚げドーナツ(揚げパン)。
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大型できらびやかな屋台。駅前や繁華街などに登場します。
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11月になると、町中に登場するきらびやかな屋台があります。オランダ式のドーナツ「オリボーレン」を販売する屋台です。

オリボーレンは日本語に直訳すると「油の玉」。イーストの風味のする、ふわふわとした丸いげんこつ大の揚げドーナツ(揚げパン)で、このオリボーレンが今世界中に流通しているドーナツの元祖とのこと。

「魔除けのために」油をたっぷり使ったオリボーレンを食べるといわれており、空気が乾燥し、寒さの厳しいこの時期にアツアツ揚げたてのオリボーレンを食べると、元気が出る!のかもしれません。

自宅でつくるという人もいるので、この時期のスーパーには、オリボーレンのミックス粉が販売されています。

年越しそばのように、大晦日の夜にも必ず食べられるオリボーレン、オランダに年末年始に訪れた際にはぜひお試しくださいね。

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真っ白な粉砂糖をたっぷりかけます。ほかにアップルパイやワッフルなども販売されています。
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最後に

寒い冬を吹き飛ばすオランダのお祭り騒ぎの年末年始。どんより曇っていたり、雨のよく降る時期でもあるので、「よく食べよく飲みよく喋る!」「人と集い、笑うこと」がオランダ人の元気の源になっているようです。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

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