2018年10月20日 公開

雪の名前にはどんなものがある?時期や状態で変わる呼び方を紹介

雪が降ると、その新鮮な感触や幻想的な世界に子ども達は大喜びです。雪には降る時期や積もった状態などによって、さまざまな名前があります。雪の呼び方や降る様子をあらわした表現を知り、子どもと一緒に自然の楽しみ方を広げましょう。

雪が降ると、その新鮮な感触や幻想的な世界に子ども達は大喜びです。雪には降る時期や積もった状態などによって、さまざまな名前があります。雪の呼び方や降る様子をあらわした表現を知り、子どもと一緒に自然の楽しみ方を広げましょう。

初雪や名残雪!降る時期で違う雪の名前

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雪は降る時期によって名前が変わります。時期で変わる雪の呼び名を覚えると、天気予報の見方も変わるでしょう。シーズンで初めて降る「初雪」や、その年に初めて山頂を覆う「初冠雪」は聞き慣れたものですが、これらのほかにも季節を感じる雪の名前があります。

・早雪(そうせつ)
例年の初雪よりも早く降る雪。

・名残雪(なごりゆき)
春が近い時期に冬を名残惜しむように降る雪。終雪(しゅうせつ)と同意語。

細雪や粉雪!降る様子で違う雪の名前

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降り方で違う雪の名前を覚えれば、その様子や状態をイメージしやすくなります。谷崎潤一郎の小説としても有名な「細雪(ささめゆき)」は、文字通り細かに降る雪のことです。雪の名前を知ることで、小説や歌詞の情景を一層深く感じることができるでしょう。

・粉雪(こなゆき)
水分量が少なく粉のようにさらさらとした雪。

・牡丹雪(ぼたんゆき)
雪の結晶が集まりふっくらとした雪。

・淡雪(あわゆき)
泡のように柔らかく、溶けやすい雪。

・風花(かざばな)
風上に積もった雪がまばらに飛ぶこと。

・べた雪
水気が多い雪。

新雪やざらめ雪!積もり方で違う雪の名前

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新しく積もりふわふわとした「新雪(しんせつ)」は、雪遊びを楽しむ子どもにも大人気です。雪は積もり方でも名前が変わります。

・深雪(みゆき)
深く降り積もった雪。

・どか雪
短い時間で大量に降り積もる雪。

・衾雪(ふすまゆき)
一面まっ白に染めるように降り積もった雪。衾とは、平安時代に使われていた掛布団のようなもの。

積もった雪は時間の経過とともに様子が変化します。雪が積もった日は、お出かけの際に「どんな雪だろう?」とパパママから観察の視点を持つよう声かけをしてあげてください。

・こしまり雪
降ってから日が経ち、新雪が固くなった状態。

・しまり雪
時間の経過と上に積もった雪で、こしまり雪がさらに固くなった状態。

・ざらめ雪
温度変化で溶けたり固まったりを繰り返し、雪がザラメのように粗くなった状態。

「ゆきやこんこん」の意味は?表現を楽しもう

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雪は名前だけでなく、降り方の表現にも注目してみましょう。「しんしん」「ちらちら」「はらはら」「どさっと」では想像できる降り方が全く違います。子どもに日本語の表現力の豊かさを感じてもらえそうです。

また、雪が降ると「ゆきやこんこ、あられやこんこ」と子どもと歌いたくなります。この「こんこん」は尽きないを様子を表す「こんこんと」と思われがちですが、じつは「来い来い」からきた表現。「もっと降れもっと降れ」と雪遊びを心待ちにする子どもの様子が浮かびますね。

名前を知れば雪がもっと楽しくなる!

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時期や降り方などで変わる雪の名前からは、季節の奥深さを感じられます。雪の名前を通して子どもの自然科学への興味を誘うとともに、四季を感じる心を養いましょう。天気予報も少し面白みが増すかもしれませんね。

また「しんしん」や「はらはら」など降り方から、日本語の豊かな表現力を子どもに伝えることができます。親子で雪の名前について学び、季節の楽しみ方をより深めてみましょう。

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この記事のライター