2019年01月25日 公開

PDCAが大回転する食事づくりは子どもの思考力アップにも最適でした

子どもに食事づくりをしてもらう理由は?単なるお手伝いではなく主体的に食事づくりに取り組むことで、思考力や観察力がアップするからです!子どもの成長に役立つ食事づくりのポイントをまとめました。連載2回目です。

子どもに食事づくりをしてもらう理由は?単なるお手伝いではなく主体的に食事づくりに取り組むことで、思考力や観察力がアップするからです!子どもの成長に役立つ食事づくりのポイントをまとめました。連載2回目です。

食事づくりで子どもの思考力UP

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最近は講演会やイベントで講師を勤めることも多い髙橋です!
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こんにちは!ハクシノレシピ(以下ハクレピ)を運営する、株式会社Hacksiiの代表髙橋です。2回目の登場です。

さて、今回はまず、子どもの思考力はどうやったら引き延ばせるか、について考えてみます。保護者の方であればとても気になるテーマだと思います。

「思考力UPには食事づくりが最適!」とだけ伝えても、きっと皆さまはピンとこないでしょう。

なぜ私がそう考えるかというと、料理中は問答無用にPDCAを回していることに気づいたからです。

料理はPDCAの繰り返し

メニューを決める(Plan計画)

調理する(Do実行)

味見をする(Check評価)

味の調整をする(Action改善)

料理はこの繰り返しです。

子どもと一緒に料理を作ることで、PDCAを回していくことを無意識に覚えていくことができます。料理をすることで思考力UPにつながるというのは、こうことなのです。目の前の状況を把握して良い方法で物事を進めていくにはどうすればいいか。そんなふうに考える力は、学校に入ってからや社会に出てから必ず役に立ちます。

子どもが考えて答えを出すチャンスがたくさん!

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実際にハクレピのサービス中に、エプロン先生とお子さまとの間でこんなやり取りがありました。

まずメニュー決めのとき。冷蔵庫にあったトマトで何を作るか相談して、お子さまの提案で大好きなトマトスパゲティにメニューが決まりました。

ソース作りでは、トマトを切り、火にかけるというところまではお子さまが自分で考えて実行しました。でも、味見をしてみると、「あれ?いつもの味と違う」とのこと。

そこでエプロン先生が「どういう風に違うの?」と聞くと「いつものは美味しいけど、これは酸っぱい」とお子さまが答えてくれました。

そこで、「じゃあどうすればいいのかな?」とエプロン先生が聞くと、少し悩んでから「甘くしたいから砂糖を入れてみる」とのこと。

砂糖で調味してからもう一度味見をすると、「少しいつもの味に近づいた!」とお子さまは喜んだそう。でも少しまだ違うよう。何かが足りない……と悩むお子さま。

そこで、エプロン先生が「どんな味がしたら美味しい?」と聞くと、一生懸命考えてから「あ!ケチャップだ!!」とひらめいたお子さま。そして、ケチャップを入れることにより、自分が満足のいく味に仕上がったそうです。

トマトソースを作るために、トマトを火にかけるという仮説を立て、実行したお子さま。その後、味見でチェックし、改善するために砂糖を入れ、そこから更にケチャップを入れて味を整えていく―。

このトマトソースを作るという工程だけでも、超高速でPDCAを回していたことになります。

料理は問答無用にPDCAを回していくもの。それを子どものうちから体験することで考える力が鍛えられていくことが伝わりましたでしょうか?

料理で脳を活性化!

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料理と脳の活性化について、おもしろいデータがあります。脳科学の川島隆太教授立ち合いのもとで実験した、料理中の脳の活動を計測したデータです。

http://www.osakagas.co.jp/shokuiku/ryori_no.html

これを見ると、料理の各工程において特に右脳が活発に働いていることがわかります。

私は、今後機械化が進む社会の中で活躍していくためには、柔軟な考えを持つこと、自分らしい視点やアイデアで課題を解決できることが大切だと考えています。そのためには感覚脳である右脳の発達がとても重要です。

以前、私は右脳発達型の幼児教室で講師を務めていました。子どもの右脳発達のためのトレーニング方やその効果を十分知った上で、このデータを以て「子どもの脳を鍛えるには料理がベスト」だという考えに達しました。

食事づくりで心も豊かに

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食事づくりには、思考力を高めたりする脳への好影響だけでなく、心の成長にも結び付く要素があると考えています。

皆さんも食事を用意するときのことを思い出してみてください。家族の顔を思い浮かべたり、子どものために食材を小さく刻んだり、盛り付けのときにはパパや育ちざかりの子のために大盛でよそったり。

そんなふうに、食事づくりでは食事をする「誰か」を考えるシーンがとても多いです。食事づくりは思いやりの連続なのです。

また、作った料理を「美味しい!」と食べてくれたら嬉しくなりますよね。それが自信にもつながります。自信は自己肯定感にも結び付きます。

パパやママの喜ぶ顔が見たいから

photo by Akari Itoi (129947)

どれくらいご飯食べるかな?お椀にご飯をよそうときも食べる家族のことを考えて。
via photo by Akari Itoi
エプロン先生とメニューの相談をすると、初回は大体、子どもは自分の好きなものを提案します(圧倒的にハンバーグが多いですね!)。

しかし、回数を重ねていくにつれ、自然に自分以外の家族のために作るという意識に変わっていきます。それは、自分で作ったものを家族に「美味しい」と喜んで食べてもらう経験により、また美味しいと言ってもらいたい、喜んでもらいたい、という想いが生まれるからです。

定期的にハクレピをご利用いただいているご家庭では、初回は自分の大好きなハンバーグを作りましたが、2回目以降はメニュー決めのときに家族の好きなメニューを口に出すようになりました。

保護者の方にそのことを伝えると、お子さまの心の変化にとても喜んでいらっしゃいました。

料理を作って大好きなパパやママに食べてもらう。それを「美味しい、ありがとう」と言ってもらえる。そのたびに、子どもの心はどんどん豊かなになっていくのだと思います。

私が子どもの食事づくりを推進する理由

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脳を活性化させて思考力UP。そして心も成長させる。食事づくりはこの2つを同時に期待できます。

今日は一緒に何作ってみる?
作った料理、誰と食べようか。

そんな声かけひとつでも、子どもは頭を働かせて自分なりに何かを考えてくれるはずです。ぜひ食事づくりを親子で取り組んでほしいです。

でも、普段の家事の流れで食事づくりを親子で取り組んでも、なかなか子どもの気づきを促したり、考えをまとめる時間を作るのは難しいと思います。

だからこそ立ち上げたのがハクシノレシピです。エプロン先生が子どもをサポートしながら、食事づくりを通していろんな学び、成長を提供します。こんな習い事は他にはないと思います!また、料理教室で調理技術を身につけるのとはまた違ったサービスだと考えています。

子どもにも食事づくりに関わってほしいけれどやり方がわからないときは、いつもでハクレピのエプロン先生を頼ってくださいね。

それでは次回もお楽しみに。

ハクレピからのお知らせ

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