2017年1月12日 公開

一年の中で一番寒い日「大寒」の由来とは?子どもとの過ごし方

「大寒」(だいかん)とは二十四節気のなかで一番寒い日・寒い期間で、およそ1月20日から2月3日までを指します。寒さの厳しいこの頃に食べておきたいものや、二十四節気を3つに区切った七十二候などをまとめました。寒さに負けない、楽しい乗り切り方もご紹介します。

二十四節気の一番最後「大寒」とは

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「大寒」は1月20日から立春の前日2月3日までの期間を示す意味と、1月20日のみを示す意味の2つの意味を持っています。

天文学的には大寒の瞬間があるのだそう。冬至、小寒、大寒とめぐり次に立春がやってきます。「一年間で一番寒いときを過ぎたら、あとは暖かくなるだけ。大寒が終われば次には立春がやってくる」という、昔の人の考え方が素敵ですね。

大寒の由来

季節といえば「春夏秋冬」の四季が一般的ですが、さらに中国には24まで季節を細分化した「二十四節気」という考え方がありました。大寒はこの二十四節気の第24番目にあたります。文字通り、一年のうち最も寒さが厳しい時期だとされてきました。

雑菌が少なく、また繁殖もしづらいため、酒や味噌・醤油などの仕込み水を汲みだすのもこの時期です。寒さに耐えて強靭な心身を手に入れるために、寒中稽古が行われることも。大寒に行う寒中稽古には、命芽吹く春に向けて準備をするだけでなく、邪気を払い無病息災を願う思いも込められています。

七十二候を知って、もっと大寒に親しもう!

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日本における大寒の七十二候は、初候が「款冬華(ふきのはなさく)」、次候が「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」、末候が「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」。蕗のとうのつぼみが見られるようになり、沢には氷が厚くはり、そして冬の間は卵を産まなかった鶏たちが卵を産みはじめるといった意味です。

この卵を大寒卵と言って、一年のうちで一番栄養価が高く、食べることで一年の間健康に過ごせると言われています。

中国との違い

中国では大寒の最後の日が2月3日の節分、旧正月の前日にあたります。そのため飾りものは古いものを処分して新しいものに取り換え、お正月に食べるおせち料理の準備やお供え物の準備、大掃除などを行うのが一般的です。

「一番寒いのは大寒」は本当?

ミトン 子供のミトン 雪玉 · Pixabayの無料写真 (114665)

大寒は1年で最も寒い日だとされていますが、実感としては「20日より、1月下旬~2月のほうが寒い気がする」という方も多いのではないでしょうか?気象庁の「過去の気象データ検索」によると、東京の1981~2010年1月20日の最低平均気温は0.8度。北海道で-7.3度、名古屋0.7度、大阪2.6度、福岡では3.4度でした。

ところが2月1日は東京で0.9度、北海道-7.4度、名古屋0.3度、大阪2.2度、福岡で3.1度。多くの都市で2月初旬のほうが寒いことが分かるでしょう。

じつは大寒は中国から伝わった暦の文化で、本来なら二十四節気を含む太陽太陰暦(旧暦)を使用します。またこの文化は中国でも内陸の発祥であり、その地域ではちょうど大寒が1年で最も寒い時期です。日本の四季や温度変化と少しズレがあるのは当然だと言えるでしょう。

大寒だから食べたいもの・やりたいこと!

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大寒の朝のお水は腐らないという言い伝えがあり、朝に汲んだお水を納屋等に保管していた家庭も多かったそうです。このお水を使うので、大寒にお味噌やお酒、凍み豆腐の仕込みを行うと良いとされています。

お味噌は今ではスーパーなどで購入するのが一般的ですが、この機会に手作りお味噌に挑戦するのも良いでしょう。10カ月間~1年間、ゆっくりと熟成させたお味噌はまた格別です。

大寒卵は栄養価が高く健康的に優れたものとご紹介しましたが、風水学的にも食べることで運勢・金運がUPすると言われています。家族みんなの無病息災を祈って、食卓に上げてみてはいかがでしょうか?

大寒をいろどる旬の食材とは??

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大寒の頃に旬を迎える食材は、小松菜・水菜・金柑・わかさぎです。小松菜・水菜はビタミンが豊富で、体の調子を整えてくれます。また、金柑は風邪予防の代表選手ですから、積極的に摂りたいものです。

ポピュラーな食べ方はシロップ煮ですが、甘さが強く、生で食べられるくらい皮が苦くない品種もあります。大寒には手に入れて、家族みんなで金柑で風邪予防するのも良さそうです。

寒い日の子どもとの過ごし方

子 少年 冬 · Pixabayの無料写真 (114670)

立春が来たからといってすぐに気温が上がるわけではなく、3月半ばごろまでは、まだまだ寒い季節が続きます。どのように過ごせば、寒い日でも子どもと楽しく遊べるのでしょうか?

部屋の中で過ごす

子どもがまだ小さいうちは、あまりに寒い日に外出をすると風邪を引いてしまう可能性があります。そんなときは、室内遊びを充実させたいもの。絵本の読み聞かせ、ぬりえや工作、パズル、ブロック遊びなどが主流です。『グーチョキパー』『おべんとうばこのうた』など、手遊び歌もいくつか覚えておくと良いでしょう。

子どもが少し大きくなったら、パパママと一緒にお菓子作りをするのもおすすめです。

外出する

室内遊びだけでは時間を持て余してしまうという場合には、暖かい日を狙ってお外遊びを取り入れてみましょう。簡単なものはお散歩です。いつものお散歩道でも池の水が凍っていたり、軒先につららを見つけたりと、寒い時期ならではの発見があるかもしれません。

広場でボール遊びや鬼ごっこ、かくれんぼなど体が温まるような遊びをするのも楽しそうです。

寒い日のお外遊びの注意点

寒い日は防寒対策をしっかりとして出かける、という方が大半ではないでしょうか?しかしお外遊びで走り回ると、子どもの体温はあっという間に上がり暑くなります。汗をかいたまま遊んでいると、体が冷えて風邪を引いてしまう可能性があるでしょう。

お外遊びの際には、ただ厚着をするのではなく、体温調整のしやすい格好で出かけることがポイントです。インフルエンザなども流行る時期なので、少しでも体調に不安がある場合は、お出かけしないという選択も必要です。

はじめてふれる二十四節気と七十二候

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タイトル:絵本ごよみ二十四節気と七十二候 冬―さざんかがはじめてひらき
著者  :坂東 眞理子 (監修)
出版社 :教育画劇

生活の中に二十四節気や七十二候を取りれると、生活の中で日ごとに変わっていく季節を身近に感じることができます。この本を読むことで、二十四節気・七十二候や、年中行事をより深く知りたくなりそうです。お子さまが興味を持った伝統行事があれば、パパママはその内容や意味を伝えてあげてください。

お子さまに伝えたい二十四節気大事にする暮らし

二十四節気の一番最後である大寒の一番最後の日には、節分があります。春の訪れを邪魔をする邪気を払うために豆まきをするなど、私たちの暮らしは二十四節気と密接に結びついていました。

こうした年中行事をイベントとして楽しむのも良いですが、意味を一緒に教えることで古き良き文化もより身近に感じられるでしょう。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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ゆうこ ゆうこ  興味があるのは、絵本や電化製品です。電気屋さんでウロウロする事が癒しです。