2016年10月7日 公開

【寒露】秋と冬の過渡期!移り変わりを感じよう

二十四節気の寒露(かんろ)は、ちょうど秋と冬が入れ替わる時期、毎年だいたい10月8日〜10月22日頃に当たります。空の雲の形や空気は寒露の時期を境にその様相をガラッと変え、冬場のすっきりとした高い空模様が見られるように。そんな寒露を七十二候と絡めて紹介します。

寒露ってなあに?農業で一番の盛り上がりを見せる季節

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寒露は、二十四節気の17番目にあたります。旧暦で8月の終わりごろから9月の頭までで、今の暦で考えると10月半ばが寒露の時期です。

木々の葉や草花にたまった朝露が凍ってしまう少し手前の状態を寒露と言い、それが由来となっています。

気温も少しひんやりと感じ、晴れた日でも暑さは感じられなくなり、過ごしやすい時期です。今までのモクモクとした雲に別れを告げて、すきっとした澄んだ空を楽しめるようになるのがこの季節。天体観測をはじめるのにもいい季節ですね。

また、秋の収穫も一番の盛り上がりを見せます。米をはじめとした五穀が一番収穫できる時期で、農家の人々がとても忙しくなります。

初候:鴻雁来(こうがんきたる)

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寒露の上旬は「鴻雁来(こうがんきたる)」といって、渡り鳥が入れ替わる季節です。

今まで軒先で子育てをしていたツバメたちが別れを告げて、北から雁がやってきます。
一番はじめにやってきた雁は初雁(はつかり)と呼ばれ、春になり温かくなるまで日本で過ごします。

次候:菊花開(きくのはなひらく)

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寒露の中旬は「菊花開(きくのはなひらく)」といって、そのまま菊の花が咲く季節のことを表しています。

10月中旬から11月にかけては全国各地で「菊花展」「菊まつり」などのイベントが開催されています。イベントで「菊見(菊のお花見)」を楽しんでみるのも季節を感じることができていいですね!

菊の花には不老長寿の薬効があると言われていて、旧暦9月9日の重陽の節句に菊の花を酒に浮かべた「菊花酒」を飲む風習があったそうです。少し時期が外れますが10月23日ごろにある重陽の節句と一緒に調べてみるとおもしろいかもしれません。

末候:蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)

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冬もいよいよ間近に迫った寒露の下旬は「蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)」といって、戸口で耳を澄ませると「ギーッ……チョン!」なんて鳴き声が聞こえてくるさまから名づけられました。

このキリギリスは機織りの音に似た音を出すので、機織り虫とも言われています。「冬支度をしなさいよ!」とせかされているような気もしますね。

でも実は、この七十二候ででてくるキリギリスは、こおろぎのことなのではとも言われています。

寒露に食べたい!旬の食べものたち

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タイトル:はじめてふれる日本の二十四節気・七十二候〈3〉秋―菊花開く
著者  :根本浩(著)/小林絵里子(絵)
出版社 :汐文社

寒露の時期に旬を迎えるのは五穀だけではありません。

ほっくりとした食感と優しい甘みがおいしい栗や、ミネラルたっぷりのチンゲン菜、赤くて酸っぱいザクロなども立派に育って食べごろを迎えます。
また、魚ではハタハタがおいしいですよ。

もっと寒露について知りたいなら、『はじめてふれる日本の二十四節気・七十二候〈3〉秋―菊花開く』がおすすめです。他の季節も併せて、秋ならではの楽しみ方を学んでみましょう。

寒露の夜は十三夜に注目

季節の移り変わりを楽しめる寒露ですが、10月13日頃には十三夜もあります。栗や豆をお供えする「栗名月」「豆名月」の行事を子どもと一緒にやってみてもいいですね。十五夜の次にきれいな月が見ることができるといわれているので、寒露の夜にはそっと外に出て空を見上げてみましょう。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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